李克強首相は13日午後、人民大会堂で、中国を訪問中のブルネイのハサナル・ボルキア国王（兼首相兼国防相兼外相）と会談しました。

　李首相は「ブルネイと信頼関係を固めていき、貿易や投資、インフラ、エネルギー、金融、技術面などで協力を拡大し、人文交流を進め、地域の経済統合を推進し、両国そして国民に利益をもたらしたい」と表明しました。また、中国とASEAN・東南アジア諸国連合との関係強化を目指すブルネイの取り組みを評価し、「ASEAN経済共同体（AEC）の構築や、地域協力の中心であるASEANの地位を支え続け、『一帯一路』とASEANの発展計画を結び付けたい。そして、年内に行われる予定の東アジア協力首脳会議では、地域の安定、協力、繁栄に役立つ成果を生みだしたい」と述べました。

　一方で、ハサナル国王は「ブルネイは中国との関係発展を重視しており、各分野でさらに交流や協力を進めたい。ASEANの発展を支持し、ASEANとの関係や協力を強化するという中国の立場を評価する」と話しています。　　

　また、この日、全国人民代表大会常務委員会の張徳江委員長もハサナル国王と会談しました。張委員長は、「全人代はブルネイ立法評議会と交流を進め、両国首脳によるコンセンサスを実行に移し、両国の戦略的パートナーシップの発展に取り組んでいきたい」と、期待を寄せています。（殷、森）