＜2012‐2017＞中国　挑戦の軌跡：CRIイタリア記者、復興した四川省南天新鎮を取材

　中国国際放送局（CRI）イタリア語部の中国人とイタリア人スタッフからなる記者団がこのほど、2013年4月20日にマグニチュード7の地震に見舞われた被災地である四川省雅安県の南天新鎮を取材しました。ここは今、震災からの復興モデルとなっています。

　南天新鎮は四川省とチベット族自治区を結ぶ自動車道（川蔵線）の出発点に位置します。ここは自転車ツーリングの愛好家たちが頻繁に往来するため復興モデルに選ばれました。災害で荒れ果てた建物はわずか数年で一新され、多くの村民が自宅の一階を利用して商売を始めました。

　天全県政府の解明尭宣伝部長によりますと、南天新鎮は地理的な優位性を持ち、生態環境に優れていることで、観光発展の潜在力を持っているということです。同県政府は、農業パークを活用し、企業と協力することで、南天新鎮を『雅安市の裏庭の花園』として観光リゾートとエコ農業の拠点に育てようとしています。

　かつて石炭の販売をしていた村民の傅健さんは、政府の優遇政策を利用して水栽培の取り組みを始めました。雅緑園農業科学技術公司を立ち上げ、有機野菜栽培技術を導入し、今後2年間で組合の形を取って村の人々をリードし、豊かさを得るための道を歩み始めようとしています。（藍、謙）