ロシア外務省は26日、公式サイトでコメントを発表し、ロシアと北大西洋条約機構（NATO）との関係が冷戦以降最も深刻な危機に直面しているとの見解を示しました。

　コメントは「NATOは、それらのプロジェクトが欧州の安全保障に大きく貢献をしたにもかかわらず、ロシアとの共通利益に通じる全ての協力プロジェクトを一方的に凍結した。西側諸国はNATOを中心とする『密閉式』安全枠組みを選択、これは軍事や政治面でロシアをけん制する長期的方針にまでなっているが、これは欧州から大西洋地域にかけて武力衝突が起きる可能性を高めるものとなっている」と警告しました。

　さらに「ロシアとNATOの関係のネガティブな発展は、ロシアが選んだものではなく、NATOの長年の破壊的方針が直接にもたらした結果であり、軍事や政治面で欧州と世界を統治することを目的としたものだ。もしNATOがロシアとの間に今なお設けている対抗関係にあった時期のモデルで構築した関係を放棄する考えがあるのであれば、その余地はなお残されている」としました。（鵬、む）