会員登録

王外相、朝鮮半島情勢で中国側見解を説明

2017-05-27 14:38:16     cri    

 ロシア訪問中の王毅外相は26日、ラブロフ外相との会談後の共同記者会見で、朝鮮半島の情勢について中国側の見解と主張を説明しました。

 王外相は「国連安保理決議を厳格に履行した上で、対話という平和的手段で問題を解決することを主張する。軍事的手段は問題解決に役立たないばかりか、より大きな問題を引き起こし、深刻な後遺症を残すことになる。過去であれ将来であれ、如何なる国も軍事手段を選択肢に入れるべきではない。中国とロシアは、この点について高度の共通認識を形成している」と述べました。

 また、王外相は「朝鮮半島核問題の根源は安全保障問題にあり、その根底には相互信頼の欠如がある。各国の安全保障面における合理的懸念を解決し、信頼関係の確立に役立つことを行うべきだ。そのために、中国は朝鮮半島の『非核化』と『平和メカニズムの構築』というダブルトラックアプローチと、朝鮮の核開発の一時停止と米韓両国の大規模軍事演習の一時停止を提案した。これはロシア側の提案の方向性と一致するものだ。中ロ両国は、朝鮮半島情勢の緩和と問題の平和解決に向け積極的、建設的な役割を果たしていきたい」と強調しました。

 そのうえで、王外相は朝鮮に対し、安保理決議に反する行為をとることを止め、対話再開に必要な環境を整えるよう求めました。

 さらに、王外相は「米国政府はこのところ平和的手段を通じた朝鮮半島問題の解決を主張している。米国政府は朝鮮の政権転覆を図ったり、南北統一を急いだり、朝鮮と韓国の国境線を踏み越える口実を作ったりはせず、その代わりとして、非核化こそ安全と繁栄への道だということを朝鮮に知ってもらいたいと表明している。我々は米国政府がそうした方針を具体的政策や行動に移すよう望んでいる」と述べ、さらに、「韓国の新政権は朝鮮に対して制裁と対話を同時進行させ、最終的には対話による問題解決を目指すとの姿勢を数回にわたって表明している。韓国政府がこの方向を堅持し、朝鮮との必要な対話と接触を回復させるよう期待する」としたほか、「その一方で日本は消極的な姿勢を示している。日本側がこの地域の平和と安定の大局を見据え、より積極的、建設的な姿勢を取り、和平交渉の足を引っ張るようなことをしないよう望んでいる」と語りました。(鵬、む)

関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS