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朝鮮半島の情勢が緊迫化している中、中国全国人民代表大会外事委員会の傅瑩主任委員は1日に発行された「中国新聞週刊」に文章を発表しました。この中で「朝鮮半島の核問題は北東アジア情勢において、最も複雑で不確定な要素であり、また当面のアジア太平洋、さらには国際社会の注目を集めるホットな問題でもある。現在の朝鮮半島の情勢はとても危険だ」と指摘しました。
また、傅主任委員は「中国は2003年から、アメリカの要求に応じて朝鮮半島の核問題を斡旋してきた。朝鮮の核開発停止を明確に要求し、とくにアメリカを含む各側は、朝鮮が提出した合理的な要求へ注目することを呼びかけ、各側の合意達成を後押しした。発展途上国として、中国は平和共存五原則を堅持している。地域の安全にかかわる朝鮮核問題について、中国は核拡散に断固として反対している。中国は責任を履行し、斡旋するとともに国連安保理決議に基づき、朝鮮核問題やミサイル発射問題に対する制裁の制定に参加した」と表しました。
更に、傅主任委員は「中国は朝鮮問題でアメリカが負うべき責任の実行を促す面で、強制力が足りない。中国は朝鮮核問題を解くカギを持っておらず、朝鮮の核開発停止を説得する手段も欠けている」と示しました。
傅主任委員によりますと、米朝双方は互いに不信感が強く、長年にわたる交渉で達した協定の実施が難しくなっていることがわかりました。
朝鮮半島の情勢がいかに変わっていくのかという問題については、「制裁・実験・再び制裁・再び実験」というこれまでの悪循環を続けるか、朝鮮政権の失脚か、協議の再開で核問題を緩和させ、解決するという起こりうる3つの局面を予測しました。
傅主任委員は最後に「中国の利益は朝鮮半島の非核化を確保し、北東アジア、さらにアジア太平洋地域の安全環境が壊れないようにすることにある」と明らかにし「和平交渉による核問題の解決が最適の選択肢だ」という中国の立場を強調し「各側は責任を担い、あるべき姿で妥協することが必要だ」としました。(殷、keiko)
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