李克強首相は10日、国務院常務会議を主宰し、国境線に近い辺境地区を振興させ、生活を豊かにすることを目的とするプロジェクト「興辺富民行動（こうへんふみんこうどう）」の「第13次5カ年計画」を採択しました。李首相は、「国境地帯の安定と各民族の生活改善を促し、経済構造の最適化を後押しする。情報消費の拡大とグレードアップを実現させて、潜在需要を掘り起こすとともに新動力の育成を行っていく」と強調しました。

　会議では「共産党中央および国務院の要求に従い、国境地帯の振興計画を促進し、実情に合わせて短所を補い、小康社会（いくらかゆとりのある社会）を作り上げ、国家安全と民族団結の局面を切り開くべきだ。時代遅れな過剰生産能力の解消は、供給側（サプライサイド）の構造改革における重要な任務であり、発展パターンの転換や動力転換を推進する要求でもある」と指摘しました。

　会議は『政府活動報告』に基づいて、「これまで打ち出した措置を基に、生活・公共サービスなどの消費分野、および新型の情報製品に焦点を置き、情報消費のグレードアップを後押しするように」と要求しています。（殷、謙）