李克強首相は3日午後、北京の人民大会堂で中国を訪問中のデンマークのラスムセン首相と会談しました。

　李首相は「デンマークは最も早く新中国と国交を樹立した西側諸国の一つで、長期にわたって一つの中国という政策を堅持している。両国関係は基礎が強固であり、発展の勢いが良好で、民間の友好関係も絶えず深まっている。中国側は両国の全面的戦略パートナー関係締結10周年を機に、相互信頼を固め、協力を深め、交流を拡大し、両国関係と協力のより大きな発展を推し進めていくことを望む」と示しました。

　李首相はまた「両国経済の相互補完性が強く、共通した利益が多く、協力の前途が明るい。中国はデンマークが中国・欧州連合（EU）、中国・北大西洋条約機構（NATO）との関係促進に払った役割を重視しており、デンマークとともに国際と地域の問題において交流を強め、双方の互恵協力を推し進めていきたい」と期待を寄せました。

　これを受けて、ラスムセン首相は「両国の全面的戦略パートナー関係を発展させることはデンマーク外交の重点である。デンマークは両国のパートナー関係締結10周年をきっかけに両国観光年を行い、科学技術のイノベーション、省エネ・環境保護、情報通信、農業・漁業、食品安全、医療衛生、観光、地方など各分野における協力を深めたい。デンマークは中国企業の投資を歓迎する」と述べました。（殷、kokusei）