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国家最高科学技術賞受賞第一人者・呉文俊院士が北京で死去

2017-05-08 17:02:32     cri    
 著名な数学者で、第1回国家自然科学賞一等賞、第1回国家最高科学技術賞、ショウ(邵逸夫)数学賞など数多くの受賞歴がある中国科学院の呉文俊院士(アカデミー会員)が7日に北京病院で逝去しました。享年98歳でした。

 呉氏は、世界で最も影響力のある中国人数学者として、数学のコアである位相幾何学(トポロジー)で重要な貢献をし、「数学機械化」という新分野を切り開き、数学とコンピュータの科学研究に重要な影響を与えました。呉氏の研究は「ユニークな道を切り開き、先人を踏襲せずに、創造性に富んだもの」とされ、とりわけ、その機械定理証明が「中国の数学の伝統を維持している」と評されています。

 呉氏は1919年に上海で生まれ、上海交通大学卒業後、中央研究院数学所勤務を経て、フランスに留学しました。1949年にストラスブール大学で博士号を取得後、1951年に帰国。その後、北京大学、中国科学院数学研究所、中国科学院システム科学所で勤務し、1998年から新たに成立した中国科学院数学とシステム科学研究所に転入しました。

 位相幾何学の特性類やエンベデッドなどでの貢献から、呉氏は1956年に第1回国家自然科学省一等賞を受賞、1957年に中国科学院学部委員(院士)に選ばれました。1990年に第三世界科学アカデミー(TWAS)数学賞、1993年に陳嘉庚科学賞数理賞、1994年に第1回香港求是傑出科学賞、1997年に自動定理証明界の最高賞「エルブラン賞」をそれぞれ受賞しています。

 2000年、呉氏は位相幾何学および数学機械化での傑出した貢献により、第1回国家最高科学技術賞を受賞しました。

 呉氏の影響力が評価され、2010年には国際天文学連合小天体命名委員会から第7683号の小惑星に「呉文俊星」と永久命名され、2011年には中国人工知能学会が「呉文俊人工知能科学技術賞」を設置しています。(Yan、星)

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