8日、李克強首相の署名批准を経て、国務院は近日「第13次5ヵ年計画国家科学技術イノベーションプラン」を公布、今後5年間における国家科学技術イノベーションの指導方針、全体要求、戦略任務と改革措置について明確化を行いました。

　プランは、継続的イノベーションは、発展戦略実施を主導する第一の牽引力として、イノベーション駆動型発展戦略を幅広く推進し、サプライサイド構造改革を支えていくことを主軸に、科学技術の制度改革を全面拡大していくことを強調しています。

　また、プランでは、今後5年間の科学技術イノベーション発展の青写真を描き、「第13次5カ年計画」の科学技術イノベーションの全体目標を定めています。国家の科学技術力とイノベーション能力を大幅に上昇させ、国家のイノベーション総合力において世界で上位15位入りを果たし、イノベーション型国家の一員となること、また、イノベーションの発展の成果を際立たせ、2015年比で、科学技術の進歩の貢献率を55.3％から60％に向上させ、知識密集型サービス業の成長値の国内総生産（GDP）に占める割合を15.6％から20％に増加すること、科学技術イノベーション能力を目に見えるレベルで強化し、『特許協力条約』(PCT)のルートを通じて申請する知的財産権の申請量を2015年比で倍増させ、研究開発に関する投入の度合を2.5％に引き上げることとしています。

　プランはさらに、高効率協働型の国家イノベーションシステムの建設、活力溢れるイノベーション主体の育成、ハイレベルのイノベーション基地の計画的建設、ハイエンド領域における革新的分野の開発、開放的かつ協働的なイノベーションネットワークの構築、近代的イノベーションガバナンス構造の構築、良好なイノベーション環境の建設など、　6つの面から全体要求を行っています。

　そしてプランでは、国家の重要戦略をめぐり、産業レベル向上、新たな牽引力の発展、新たな発展空間の開拓、発展の質と効果の向上などの面における科学技術イノベーションの中心的主導性を十分に発揮させるため、国家が先鞭をつけ、長短期両者の重要戦略を強化すること、オリジナルのイノベーション力を増加させ、重要戦略におけるイノベーション能力を育成すること、イノベーションの伸びしろ開発に関し、国内外全体を見据えた計画を立案すること、「大衆による創業、万衆によるイノベーション」政策の推進に合わせ、良好なイノベーションと起業の環境を整備すること、イノベーションとその成果の実用化の妨げとなる制度を排除し、科学技術制度改革を拡大すること、 イノベーションの大衆的基礎と社会基盤の充実のため、科学知識の普及とイノベーション文化の構築を強化することなど、6分野に対する任務遂行能力を重点強化するとしています。（雲莎、む）