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露外務省、米のシリア空軍基地攻撃を非難

2017-04-08 14:49:10     cri    

 アメリカ海軍は7日、アサド政権軍の支配下にある軍事基地に対し巡航ミサイルによる攻撃を行いました。ロシア外務省はこれを非難し、「アメリカはシリアの実情を故意に無視している。このやり方ではテロリストを野放しにし、露米関係を損なうだけだ」と示しました。

 ロシア外務省は声明を発表し、「シリアのイドリブ県で起きた、化学兵器が用いられたとみられる攻撃の真相はまだ解明されていない。しかしこの段階で、アメリカは化学兵器の使用を口実に、テロ取り締まり任務を行うシリアに軍事攻撃を加えた。これは主権国家に対する侵略であり、問題を複雑化させ、露米関係を破壊する行為だ」としました。

 また、「シリア国内のテロリストが化学兵器を製造し使用していることや、政府軍がすべての化学兵器を処分したとする状況を無視してはいけない。このやり方では、テロリストによる化学兵器といった大量破壊兵器の使用を野放しにするだけだ」と強調しました。

 ロシア外務省はさらに、「露米双方はシリア国内で行動をとる際に、誤解を招くことを防止し、米空軍の航行の安全確保を明確にする覚書に署名した。しかし、アメリカがシリア政府軍の空軍基地を攻撃したことを受けて、ロシアは覚書の履行を中止するとともに、シリアの最新情勢を討議する会議を開くよう国連安保理に呼びかける」としました。

 また同日、ラブロフ外相はウズベキスタンの首都タシケントで独立国家共同体(CIS)外相理事会会議に出席し、「今回のアメリカの行動は、2003年にイラクが大量破壊兵器を所有する事実が認められない段階で、アメリカと同盟国が国連の許可を得ずにイラクへ侵入した出来事を想起させる」と表しました。(殷、謙)

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