ロシアのラブロフ外相は3日モスクワで、訪問中の日本の岸田文雄外相と会談しました。ラブロフ外相は会談後の記者会見で、「両国首脳の委託を受け、双方は平和条約問題の詳細について話し合った。ロシア側は露日平和条約の問題解決を望んでいるが、これは容易なことではない。根気良く長期間にわたって弛まなく努力する必要がある」と述べました。

　ラブロフ外相はまた、「露日平和条約の問題は複雑で、双方の原則的立場は簡単に歩み寄れない。しかし、両国首脳は互いに受け入れ可能な解決策を探るという政治的な願いを明確にしている。これは両国の利益につながり、両国国民にも受け入れられるものだ」と述べました。

　また、「プーチン大統領の訪日で、双方は経済、文化、人文、科学技術など、多分野に及ぶ一連の文書に調印し、これによって、両国関係の基礎が固まり全体的な発展へとつながる」と述べました。

　ロシアのプーチン大統領は今月15日から16日にかけて日本を訪れる予定です。（Lin、Keiko）