ロシアのプーチン大統領は16日、大統領令に署名し、本部をオランダのハーグに置く国際刑事裁判所（ICC）から離脱することを宣言しました。

　離脱の決定はロシア司法省の提起に基づき、ロシア外務省、最高裁判所、最高検察院が共同で下したものです。プーチン大統領はすでに関係部門に国連事務総長への通告を命じており、この通告でロシアはICCの設置を定めた「国際刑事裁判所に関するローマ規定」を批准するつもりはないことを明らかにするとしています。

　ロシア外務省は当日、公式サイトに声明を発表、「ICCは国際社会の期待にこたえられず、「真に独立した権限と権威を持つ国際法廷になりえておらず、その業務は一方的で無効なものだ」と批判したほか、2008年8月に起きた隣国グルジアとの紛争にも言及し、ICCの立場に不満の意を表しました。（殷、む）