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「『ことば』異文化の扉を開ける鍵」学生向け対談

2016-11-04 18:21:41     cri    


対談の様子

 「『ことば』異文化の扉を開ける鍵」と題した、文化部元副部長(日本の副大臣に相当)の劉徳有氏と静岡県の川勝平太知事の対談が10月21日、北京大学外国語学院で開催されました。会場には日本語を学ぶ学生や日本人留学生らが集まり、両氏の深い知識と経験に裏打ちされた異文化交流の体験談に聴き入りました。

 この対談は中国国際放送局(CRI)日本語部の高橋恵子アナウンサーの司会で進み、劉徳有氏の日本語通訳者としての経験や、川勝知事のイギリス留学時代のエピソードなど異文化体験が語られました。

 通訳をする上で一番困ったのは日本人の言葉があいまいなことと話す劉氏が、「その問題はあれでして、なんとかうまい具合に――というわけにはいかないでしょうか」と一例を挙げると、会場は笑いに包まれました。

  また、川勝知事は自らの留学体験から「紅茶とブラックティー」や言葉の問題から朝食にハンバーガーを食べていたと失敗談で応じました。

 対談の結びに、川勝知事は「異文化交流の目的は平和を作る事」とし、「ことばは民族のアイデンティティで、マスターするのは容易ではない。しかし、お互いに学ぶことで友情を育むことができる」と述べました。

これに対し劉氏は「中国と日本語の文化には共通点はたくさんあるが、あくまで異文化であることを忘れてはいけない」と語り、その例として、中国語訳が困難な俳句を挙げ、日本人の四季に対する豊かな感性を紹介しました。また、日本の「羽衣伝説」と中国の伝説で七夕のルーツと言われる「天河配」との共通点を示し、異文化交流があったからこそ、両国に同様の美しい物語が残されているのだという考えを披露しました。

 対談の最後に劉氏は「言葉は異文化の扉を開く鍵である。中日間の相互理解に言葉が果たす役割は大きい。(学生の皆さんには)日本文化への理解を深め、国交正常化の原点に立ち返り、情に重きを置いた人間関係を築く努力をするよう心から期待している。お互いに頑張りましょう」と学生に呼びかけました。

 対談後は映像を使った静岡県紹介に続いて静岡クイズも行われ、なごやかなムードの中、幕を閉じました。


川勝平太 静岡県知事


劉徳有 氏


記念品の交換


静岡クイズに回答する学生


対談終了後、学生と交流する両氏

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