メイ首相は、EU離脱プロセスへの議会の関与排除を否認すると共に、「議会は政府のEU離脱プロセスを阻止すべきではなく、政府の交渉スタンスを阻害する要素であってはならない」と強調しました。

　EU離脱プロセスの主導権については、これまでも英国政府と議会の間で齟齬を生じており、政府は「EU離脱プロセスについては政府が自ら決めることであり、議会の許可を必要としない」との考えを示していましたが、一方で上院議会も報告書を発表し、「EU離脱プロセスの主導権は政府ではなく、議会にある」と強調していました。

　なお、この問題について、英国高等裁判所は今月、EU離脱プロセスの主導権をめぐる訴訟案件を受理、離脱プロセスにおける主導権について審理に入ることが予定されています。（藍、む）