tt

　李克強首相は25日午後、キューバの首都ハバナで同国のフィデル・カストロ前国家評議会議長を見舞いました。双方は、両国関係や世界平和、地域で注目度の高い問題、食糧安全など、共に関心を寄せる問題について踏み込んだ意見交換を行い、話し合いは長時間に及びました。

　李首相は、「昨日、ラウル・カストロ国家評議会議長と実り豊かな会談を行い、両国は幅広い分野における一連の協力協定に調印した。我々は、中国とキューバの友好関係を語り継ぎ、実務協力を深めること、互いの国家の発展にスポットをあて、自国の国情に相応しい発展の道を歩むことを互いに支持し、共同繁栄の実現に取り組むことで意見が一致した」とした上で、「キューバと共に、戦略的意思疎通を密にし、協調を強め、中国とキューバの友好関係が両国国民に福祉をもたらすのみでなく、世界平和の発展と人類の進歩にも寄与できるよう努めていきたい」との考えを示しました。

　カストロ前議長は李首相によるキューバ訪問の成功に祝賀の意を表し、「キューバと中国は強い絆で結ばれている。両国の国交樹立からの50数年で、中国は激しく変化を遂げた。そうした中国の発展は非常に喜ばしく、中国の人々の勤勉かつ不屈な精神には頭の下がる思いだ。世界情勢が複雑に変化する現在、キューバは中国と共に世界平和の維持に努力し、交流や協力を強化していきたい」と述べました。（洋、む）