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外務省、「共同通信記事はアフリカへの尊重に欠ける」

2016-08-29 21:20:27     cri    
 日本主導による第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)に関する共同通信の関連報道に対して、外務省の華春瑩報道官は29日に北京で、「日本は私利のため、TICADの場で自分の意志をアフリカ諸国に押し付けた上、中国とアフリカ関係の離間をたくらんでいた」と話しました。

 共同通信の伝えたところでは、このほどケニアで開かれた日本主導のアフリカ開発会議(TICAD)で採択した『ナイロビ宣言』は、ルールに基づいた海洋秩序の維持、国連安全保障理事会の改革が盛り込まれています。それを踏まえて、共同通信は「『ナイロビ宣言』は中国が日増しに自信を見せており、東中国海、南中国海の情勢が緊迫性を増している背景下で発表されたもので、その真の狙いは中国にある」という見方を示しています。

 この記事に対して、華春瑩報道官は「周知のとおり、日本が主導するアフリカ開発会議(TICAD)は本来、アフリカ開発にフォーカスする多国間交流・協力の場であり、モットーはアフリカ開発への支持にある。残念なことに、先週、ケニアで行われた第6回TICAD期間中、日本は自分の意志をアフリカに押し付け、私利を満たそうとしただけでなく、中国とアフリカ関係の離間さえたくらんでいた」と話しました。

 華報道官はまた情報筋の話として、TICADサミットに先立って行われた高官会議では、日本は極力、会議議題と成果文書を安保理改革と海洋安全保障問題に導こうとし、アフリカ開発というサミットのメインテーマからそれて、アフリカの代表から強い不満を招いたとのことです。華報道官は「アフリカ諸国はTICADを政治問題化することに断固反対し、アジアの問題をアフリカに持ち寄ることに断固反対であり、日本が自分の意思をアフリカに押し付けることには断固として反対している。今回のTICADサミットで最終的に採択された成果文書からみれば、日本はアフリカ諸国の意見を仕方なく全部受け入れ、海洋関連内容をアフリカ海洋安全協力に限定することにした。また、安保理改革問題に関しては、前回のTICADサミットで採択された『横浜宣言』の原則維持にとどまっている。共同通信の報道は明らかに、会議のありのままの様子を反映しておらず、アフリカ諸国への尊重の念にも欠けたものだ」と話しました。(Yan、星)

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