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【臨時仲裁裁判所徹底考察 その一】ドサ回り劇団の後光を剥ぐ

2016-07-18 14:54:19     cri    

 仲裁裁判官5人からなる臨時仲裁裁判所は12日、フィリピンが一方的に提起した南海仲裁案に所謂「判決」を下しました。仲裁の結果は極端に荒唐無稽なものであるばかりか、まるでドサ回り劇団のような仲裁裁判所には常識的に不適切な点が多く、疑いの目を集めています。

 所謂「判決」は12日、Eメールの形で関係国、関連機関、マスコミに送られました。差出人がオランダ・ハーグの常設仲裁裁判所だということから、裁判は常設仲裁裁判所が下したものだと誤解を受けることになります。

 臨時仲裁裁判所は一時的に構成されたものです。常設仲裁裁判所は臨時仲裁裁判所の委託を受け、書面的な記録、情報発表などのサービスを提供、臨時裁判所は常設裁判所に高額の報酬を支払うことになります。

 常設仲裁裁判所は長い歴史を持っており、国際社会で相当の権威性と信頼性があり、仲裁人の参入条件も厳しいものですが、臨時仲裁裁判所はそれほど厳しくありません。このため、臨時裁判所は常設裁判所と抱き合わせ、常設裁判所の名誉を借りることで、社会的地位を高めようとしています。

 国連事務総長の報道官は14日、定例記者会見で「仲裁裁判所の運営は国連事務総長と関係はない」と再び明らかにしました。

 国際司法裁判所は13日午後、公式サイトに中国語と英語の声明を掲載し「南海仲裁案の裁判は常設仲裁裁判所が秘書サービスを提供する仲裁裁判所によって出されたものだ。国際司法裁判所は完全に異なった機関として終始仲裁に参与していないため、公式サイトで関連の情報を検索することはできない」としました。

 国際司法裁判所報道部の責任者は14日、新華社の記者に「一部のメディアは確かに南海問題をめぐる仲裁裁判所を誤って理解している。国際司法裁判所は南海仲裁案となんら関係はない」と改めて強調しました。

 『国連海洋法条約』によりますと、当事国双方がほかの3人の仲裁人の指名で意見が一致できない場合、国際海洋法裁判所の裁判官によって指名されると決められています。裁判長を務める柳井氏によって指名されることは、その規定に従っているように見えますが、柳井裁判官本人が日本国籍であり、且つ安倍政権と関係が緊密であり、東海などの問題において立場を表明したことがあるため、柳井氏は南海仲裁案への関与を控えるべきだったと見られています。

 柳井氏の参与は『条約』のプロセスにある公正さという点を欠き、裁判官の個人的な意思を拡大し、仲裁の正当性を損なっています。

 裁判文書にはレベルの低い仲裁人の慎重さを欠く判断が多く、仲裁人5人からなる仲裁裁判所の政治的傾向を表しています。

 ドサ回り劇団の裁判はドサ回り劇団のステージと同じように何の価値もなく、いわゆる仲裁判決も否定せざるを得ないものなのです。(殷、む)

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