国連難民高等弁務官事務所（UNHCR）の関係者が29日、過去一週間に地中海で難民や不法移民を乗せた3隻の船が転覆し、恐らく700人を超える難民と不法移民が死亡したと明らかにしました。

　国連難民高等弁務官事務所ローマ事務室のサミ報道官によりますと、25日に起きた密航船転覆事故で約100人が死亡し、翌日の26日も、大勢の難民を乗せた木造船が転覆し、104人が救助され、15人が遺体で見つかり、550人が行方不明となっています。また、27日に起きた密航船転覆事故で45人の死亡が確認され、行方不明者数はいまだに確定できないでいるとのことです。

　国連難民高等弁務官事務所の統計によりますと、今年に入ってから、欧州に向かう密航者の中、死亡あるいは行方不明になったものは1500人以上となっているということです。（藍、kokusei）