習近平国家主席は5日午後、第12期全人代第4回会議の上海代表団の審議に参加し、「革新、調和、グリーン、開放、シェアという発展の基本理念を実行に移し、改革開放を全面的に実現する各措置をシステマティックに結集させ、世界的影響力を持つ技術イノベーションセンターの構築を加速し、サプライサイド構造改革を推進していく」と強調しました。

　習主席は、過去1年間にわたる上海の改革革新面での成果を十分に評価した上で、「2016年は小康社会（いくらかゆとりのある社会）を全面的に実現する為の重要な1年であり、それぞれの任務を確実に実施することが非常に重要だ。上海が自由貿易試験区の構築を突破口として、改革を拡大し、公平で、統一された、効率の高いマーケット環境を作り出すよう希望する」と述べました。

　習主席は、「経済体制改革の拡大にあたり、コアとなるのは、政府とマーケットの関係を的確に処理し、マーケットがリソース配分の中で決定的役割を果たすとともに、政府の役割をよりよく発揮させるようにしなければならない点にある。行政許認可制度の改革を拡大し、政府機関の簡素化と権限の委譲を推進していくと共に、サプライサイド構造改革を交え、国有資産流動プラットフォームをうまく利用し、コストの削減、品質の向上、効果と利益の増加に力を入れ、企業が市場の中心になるようにしていかなければならない」と指摘しました。

　また、習主席は「革新発展の基本理念で最も重要なのは革新だ。世界的影響力を持つ技術革新センターを構築することは、上海が革新的発展戦略を実施するために非常に重要なこととなる。産業構造の調整を加速し、新技術、新産業、新業態、新モデルの発展を推し進め、上海の実体経済の発展レベルを全面的に向上させていく必要がある」と強調しました。（玉華、む）