アメリカを公式訪問中の王毅外相はワシントンのCSIS（米戦略国際問題研究所）で、「発展中の中国と中国の外交」と題した講演を行いました。

　王外相は「中国人民は民族復興という中国の夢の実現に取り組んでいる。中国は、安定的で友好的な、より良い外交環境の提供を主旨としている」と述べました。中国は外交上の使命として、中国の社会制度と発展の道をより多くの国と人に理解してもらうこと、第二次世界大戦後に形成された国際的秩序と体系を維持すること、自国の経済発展の積極的なバックアップと、海外に住む中国人や海外進出企業の利益の保護、そして国際問題と地域問題の解決への積極的な参加という5つの重要な使命を抱えているとしています。

　また、中米関係について「最大の発展途上国と先進国として、中米関係の順調な発展は、両国にプラスとなるだけでなく、世界の利益にもつながる。中国とアメリカの間には、意見の相違を超える、はるかに大きい共通利益がある。そのため双方は意思疎通を強化し、不信感を払拭し、戦略的な協力を強め、信頼関係を構築し、互恵協力の上に成り立つ新しい大国関係を共同で樹立すべきだ」と指摘しました。（ZHL、謙）