黒人を誤って射殺したニューヨーク州の中国系警察官ピーター・リャンに有罪判決が下されたことを受けて、20日ニューヨーク、ワシントンD.C.など約40の都市で在米中国人と中国系アメリカ人による大規模な抗議デモが行われました。これは中国系住民によるアメリカ史上最大のデモ活動になっています。

　デモに参加した中国人は、「ピーターは黒人を誤射したことは確かだが、ニューヨーク州地裁の判決は不適切だ。白人警官による黒人の誤射は滅多に起訴されていない。アジア系出身のピーターは、アメリカ警察当局とアフリカ系アメリカ人対立のスケープゴートにされた」との態度を表明しました。

　米国内の中国語メディアの統計によりますと、全米40の都市とカナダの一部の都市でデモが行われたということです。首都のワシントンD.C.では約2500人がデモに参加し、そのグループの責任者は「中国系の住民は一致団結し、自身の声を上げることが重視される。そうすれば差別を減らし、全ての人種がより公平に扱われる」と話しました。（白、謙）