アメリカのオバマ大統領は現地時間17日午前、ホワイトハウスでテレビ談話を発表し、イランの弾道ミサイルプロジェクトに関与した個人や団体に対して新たな制裁を実施すると発表しました。

　オバマ大統領は、「イランは昨年10月の弾道ミサイル打ち上げによって、国際的な約束に違反した。従って、アメリカ政府はミサイルプロジェクトに参加した個人や企業に対して制裁を実施する」と述べました。

　この制裁措置によって、イランのミサイル開発に関わった11の団体と個人は、米国内の資産が凍結され、銀行システムの使用が禁止されます。

　一方で、アメリカが1981年の国交断絶の際にイランから差し押さえた資産の返還についての取り決めが、両国の間で妥結されました。これによって、アメリカはイランの資産4億ドルを返還するほか、13億ドルの利息を支払うことになります。（玉華、謙）