エジプト訪問に先立ち、習近平国家主席は19日、エジプトの有力日刊紙『アル・アハラーム』で、「中国とアラブの友情をナイル川の流れのように前向きに進ませる」と題する署名入りの文章を発表しました。

　習主席は文章で「今回のエジプト訪問は国家主席就任後、中東とアラブ諸国に対する初歴訪で、2016年の初外遊でもある。エジプトをはじめとするアラブ諸国の友人とともに、友情、協力、発展について話し合い、友情の旅、協力の旅、ウィンウィンの旅にしてほしい」と書きました。

　さらに「エジプトは中国と国交樹立した初のアラブ国家で、中国とエジプトの関係はアラブ諸国との関係の起点でもある」としました。これまで、中国はエジプト、アルジェリア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール、スーダン、ヨルダン、イラクなど8カ国のアラブ国家と戦略的協力パートナーシップを確立、もしくは引き上げていました。

　文章ではまた、「中国とアラブ諸国の国土面積は世界陸地面積の6分の1、人口は世界総人口の4分の1を占めており、協力関係において大きな潜在力に恵まれている。未来に向かって、全面的な協力、共通の発展を図りながら、親交を温め、より多くの人々に恩恵をもたらしてほしい」と述べました。

　中国とアラブ諸国の協力について習主席は、「双方は自主発展の道を歩む実践者、地域平和の維持者、互恵協力の推進者、文明多様性の提唱者になるべきだ」と提案しました。（01／20　Lin,星）