中国の習近平国家主席は29日、北京の人民大会堂でトルコのエルドアン大統領と会談を行いました。

　席上、習主席は「エルドアン大統領とトルコ政府は、トルコ国内で中国の主権や領土保全を脅かすいかなる活動に対しても断固反対し、いかなる形のテロリズムにも反対するという立場を何度も表明した。中国側はこれに賛同し、法律の執行や安全分野においてトルコとの協力を強化していきたい」と述べました。

　習主席は、また「中国とトルコはいずれも民族の復興という歴史的チャンスを迎えている。両国の協力の将来は明るく、やることがたくさんある。双方は各分野での協力を推し進めていくべきだ。これは両国の人々に恩恵をもたらすだけでなく、世界の平和と発展にもプラスとなる。中国は『一帯一路』（シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード構想）戦略と、トルコの発展戦略を連携し、共同発展や共同繁栄を実現させていきたい」との考えを示しました。

　これに対して、エルドアン大統領は「トルコ政府は、戦略的な高度から中国との関係をみている。両国間の戦略的協力関係のさらなる発展に力を入れている。まもなく両国の国交樹立45周年を迎えるが、トルコは中国と努力し、経済貿易や投資、科学技術、産業、インフラ整備などの分野において協力を深化させていくことを期待している」と述べました。（藍、keiko）