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カザフ族姉妹、北京五輪の記念テントを刺繍
   2008-11-14 12:38:09    cri

 新疆は中国の北西部にあります。かつてはシルクロードの通り道で、今も多様な民族が暮らすところです。古くから、ここは中国と中央アジア、西アジア、ヨーロッパを結ぶ交通の要衝でした。

 北京オリンピックを迎えるため、新疆に住んでいるカザフ族のアムティさん姉妹はカザフ族の伝統工芸である刺繍を施した特製のテントを制作し、北京オリンピックを祝福しました。このテントは高さ60センチ、直径65センチの円型テントで、テントの上に中国の地図が刺繍され、テントの壁には北京オリンピックのマスコット・フーワーや中国の56の民族を代表する56の花などの図案が飾られた素晴らしいものです。

 今年52才の女性、トルソングリ・アムティさんは元工員です。アムティさんは幼い頃から刺繍が大好きで、カザフ族の伝統工芸品の制作に優れています。3カ月前、トルソングリ・アムティさんは妹のヌルグリ・アムティさんと相談し、カザフ族の伝統工芸の刺繍を施したテントを制作し、北京オリンピックにプレゼントとすることを決めました。

 トルソングリ・アムティさんの娘・パティマさんは母の考えを知って驚きました。

 「本当に不思議です。母はもう52才になり、毎日、食事の支度や洗濯などの家事に専念していますが、彼女が北京オリンピックのために記念のテントを作るとは思いませんでした。私は母を誇りに感じています」

 ただ、このテントを作るのは簡単ではありません。トルソングリ・アムティさんと妹のヌルグリ・アムティさんは三カ月近くの間に毎日10数時間かけてテントの制作を続けました。

 妹のヌルグリ・アムティさんの娘で、今年11歳のジャナイムさんは体が丈夫ではありません。ヌリグリさんがテント作りに時間をとられて、娘の面倒をあまり見られなくなったため、ジャナイムさんは再び熱を出してしまいました。ヌリグリさんは、このことをとても悔やんでいます。しかし、ジャナイムさんはお母さんを咎めることもなく、むしろ自慢に思っています。

 ジャナイムさんは「お母さんとおばさんが北京オリンピックのためにテントを作ると聞いて、とても嬉しくなりました。私はお母さんが自慢です」

 テント作りを始めて3カ月後、6月22日にアムティさん姉妹は記念のテントを完成しました。トルソングリ・アムティさんはテントの出来映えを見ながら「このテントは全中国を表しています。刺繍をした56の花は中国の56の民族です。このテントが北京オリンピックに好運を呼んで欲しいです」

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