新疆は中国の西北部にあります。かつてシルクロードが通り、今も多くの民族が暮らすところです。古くから、ここは中国と中央アジア、西アジア、ヨーロッパを結ぶ交通の要衝でした。毎週この時間はクイズを交えながら、今日の新疆の様子をご紹介します。番組の始めと終わりに、クイズを出しますので、よくお聴きください。
中国の伝統的な絵画・中国画では古くから多くの画家が好んで馬を描いてきました。現在オーストラリアで暮らしている中国画の画家・姚迪雄さんにとっても馬は特別な存在です。今日のこの時間は新疆北西部のイリ地区出身の姚迪雄さんについてお話しましょう。
では、クイズです。
中国画の画家姚迪雄さんの故郷はどこですか。
今年、60才を越えた姚迪雄さんは5、6歳の頃から大人に抱かれて馬に乗り始め、12歳の時には自由に広々とした草原を駆け回れるようになりました。その後、姚迪雄さんは新疆の著名な画家・潘丁丁さんの指導を受け、中国画を学び始めました。その時のことを振り返り、姚迪雄さんは次のように話しています。
「私は毎日、馬を描くことに専念し、どうしたら馬の美しさを表現できるかを考えてきました。その時、馬を描くのは馬の魂と対話することだと感じていました」
イリの馬は姚迪雄さんの創作の主要な対象となり、その粘り強い精神や疾走する時の優美な姿などを姚さんはぜひ表現したいと考えています。1979年、姚迪雄さんと家族はオーストラリアに移住しました。彼はよく欧州系の馬に乗りオーストラリアの野原を駆け回ります。しかし、姚迪雄さんは心の中で「欧州系の馬はどうしても故郷のイリの馬に及ばない。馬の粘り強い精神はイリの馬こそ表現できる」と考えています。
姚迪雄さんの海外での生活はとてもシンプルで、絵を描くことと旅行をすることだけです。オーストラリア各地を三回旅行する間、姚迪雄さんは絵画の素材を収集したり、創作のインスピレーションを得たりして、中国画の技法とオーストラリアの絵画の色彩でオーストラリアの歴史と文化を表現しようとしています。彼が創作した長さ63メートルの「カンガルー200匹の図」という作品はオーストラリアで最も長い絵画作品としてギネスブックに登録され、オーストラリア建国200周年の記念展覧会で展示されました。オーストラリアビクトリア州文化省のリスマフ前文化相は「私は姚さんの作品が好きです。彼の作品はオーストラリアの芸術を豊かにしました。姚さんは独特の視線でオーストリアの風土と人情を見つめ、オーストラリアの伝統と歴史を中国画の技法で見事に表現しました」と評価しました。
では、クイズを繰り返します。
中国画画家姚迪雄さんの故郷はどこですか。
クイズの回答とお便りをお待ちしています。
あて先は郵便番号 100040
|