新疆は中国の北西部にあります。かつてはシルクロードの通り道であり、今も多様な民族が暮らすところです。古くから、ここは中国と中央アジア、西アジア、ヨーロッパを結ぶ交通の要衝でした。毎週この時間はクイズを交えながら、今日の新疆の様子をご紹介します。番組の始めと終わりに、クイズを出しますので、よくお聴きください。

　新疆ウィグル自治区の面積は中国の省・自治区の中で最大であり、中国全土の約6分の1を占めます。ここ30年間で、新疆の自動車道路の建設は大きな発展を遂げてきました。今、新疆には周辺諸国や地域内の町や村をつなぐ自動車道路網が完成しています。

　新疆ウィグル自治区交通局の王新華副局長は記者のインタビューに応じた際、「新疆の自動車道路の総延長は30年前は2万キロ余りだったが、現在は14万キロに及んでいる。新疆では周辺諸国や自治区内の各地を結ぶ自動車道路網が整備されている」と述べました。

　コルラ地域線は新疆で最も総延長が長い道路です。改革開放政策の実施から30年間の変容について、この地区の高級技師・王殿甫さんは

　「この地区の道路の状況は非常に複雑で、春になると、多くの泥水が涌き出して、大量の葦や石で舗装しても、次の春には何もなくなってしまったりするんです」と紹介しました。

　しかしここ数年、政府がインフラ整備への投入を増やしたため、でこぼこ道が快適な高速道路に生まれ変わりました。

　また、新疆とチベットを結ぶ新蔵道路は標高が最も高い高原道路と言われ、周辺の環境は非常に厳しいとされてます。この道路が通る地域の90％は生物が生息できない地域です。

　この道路の補修を担当しているアイトォラムさんは今年25歳です。道路の補修作業に携わっていた父親の影響を受け、幼いころからこの職業に興味を持っていました。

　「この仕事に就いてすでに7年間になります。最初、仕事や生活の条件は非常に悪かったですが、今は、以前より大いに改善されました。非常に苦しい仕事ですが、確かに意義があると思います」

　また、新疆はカザフスタン、キルギス、タジキスタン、パキスタン、モンゴルという周辺5カ国との間に国際貨物輸送道路100本あまりを開通させており、新疆と周辺諸国の経済貿易を促進しています。