ウルムチ市でこのほど、2006年シルクロード国際ファッション祭りが開かれました。新疆から参加した衣装デザイナー孫秀琴さんは地元のデザイナーとして、唯一人特別興行のファッションを行ないました。
柔らかく赤い照明が次第に明るくなり、ファッションモデル4人が鮮やかな衣装を着て、ゆっくりゆっくり歩いてきます。照明は衣装の色に従って変化し、明るいと思えばまた暗くなります。音楽もテーマが変ふとともに、ある時は陽気に、ある時は悠々としたものになります。
13の系列に分けた100着余りの衣装は、新疆の各民族のアパレル文化を見事に表現しました。この発表会で観衆は熱心に拍手を送りました。
出品された衣装は、地元新疆の女性の美しさを表わしていました。椀の形の小さな帽子をつけたウイグル族の少女は、そのベールが軽やかで人々にしなやかな感じを与えます。タジク族の少女の紗のワンピースは重なり合って、煌びやかで、カザフ族娘の長いスカートは地面まで長く伸びています。これらの民族的なウェディング・ドレスは会場の若い女性たちの大歓迎を受けていました。発表会が終わったばかりなのに、これらのウェディング・ドレスを注文しようとする観客もいました。観客に歓迎されて孫秀琴さんは感激しました。
孫さんは、「デザインーとして、私が成功したとは言えません。でも、私は熱心に追求しています」と述べました。
1979年、孫さんは新疆軍区文工団(文化宣伝工作団)に入り、衣装に関するの仕事を担当するようになりました。衣装について何も分からなかった孫さんはそれから、一生懸命勉強をはじめました。最も基本的な絵画から学び、十年間も努力してきました。この間に、孫さんは衣装デザイン、工芸美術などの課程を独学で学びました。ふだんの仕事の負担は大きいものでしたが、いつも心を尽くして仕事を成し遂げました。数分間の舞踊作品の衣装をデザインするため、孫さんは数ヶ月から1年間をかけて、様式を考えたり、外地へ行って民俗を調べ、生活を体験したこともありました。
孫さんは、「生活を体験することはとても重要です。これは精神上の体験です。民族的なものを見るだけでなく、さらに重要なのは少数民族の中で生活することです。民衆と対話したり、彼らの活動に参加したりする中で、彼らの表情を捉えることができます。そして、このようにして視たものを服装のデザインの中に溶け込ませることができます」と述べました。
1989年、全軍で文芸コンクールが行われました。孫秀琴さんは2つの舞踊作品の服装デザインを担当し、その結果2つの優秀服装デザイン賞を受賞しました。これは、孫さんにとって思いもよらない栄誉でしたが、簡単に得ることのできないものです。
その後の3年間で、孫さんはさらに8つのデザイン賞を受賞しました。孫さんは今までに、およそ100回も、文芸の夕べのために服装デザインをしました。
孫さんは1人の新疆人であることをとても誇りに感じており、「自分の創作は地元新疆、特にその生活から来たものだ」と述べています。
2004年、地元新疆のデザイナーとして、孫さんは「シルクロードのファッション」というテーマのファッションショーを行い、成功しました。人々に対して新疆各民族のアパレルに注目してもらうため、発表会では芸術的な特色を重視しました。
今後の発展について、孫秀琴さんは、「現在、私の最大の願いは自分の衣装デザインを通じて、ますます多くの人が新疆の文化と民族アパレルに関心を持つようにし、民族アパレルを全国そして世界に進出させることです」と述べました。
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