チベット超ウマ豚

　チベットのニンティでは、生活ものんびりしているし、空気がきれいだし、また、マツタケなど毎日のように食べられる。。。食べ物の面でもさびしくありません。ここで、ご紹介したいのは、「チベット超ウマ豚」という豚です。

　超ウマ豚というのは、私がつけた名前ですが、ほんとんに美味しいですよ。この種の豚はほとんど黒い色で、体型が小さくて、普通の豚の二分の一か三分の一ぐらいです。このような豚は、羊やヤクなどと同じように、野原で餌を探します。成長が遅く、よくブルーベリーなど、野生の果実を食べますので、その肉は独特な香りがあり、ちょっと甘い味もします。

　成長が遅くて、生産量は少なく、そして、特別美味しいから、その値段は驚くほど高いです。その焼肉は500グラムぐらいで、なんと160元、日本円にして2000円もします。この豚は、ブルーベリーなどを食べて、たまには、冬虫夏草なども食べていると聞きました。

　地元でしか食べられないのかもしれませんが、チャンスがあれば、ぜひ一度味わっていただきたいものです。

チベット人の名前

　さて、もう一つ、チベットの情報としては、チベット人の名前についてちょっとご紹介したいと思います。

　チベットの人たちの名前は漢民族とは違います。漢民族には家族の苗字と自分の名前があります。この点は日本人とよく似ていますね。しかし、チベット人の名前はみんな生まれたときに、高徳のお坊さんにつけてもらったものだそうです。そのため、仏教と関わりの深い名前が多いです。たとえば、仏の教えという意味のテンバ、仏の教えを司る者という意味のテンジン、ターラー菩薩という意味のドマ、金剛という意味のドージェ、吉祥という意味のタシ、仏陀という意味のサンゲーなど、数多くのものがあります。

　また、仏教色の薄いものもありますよ。よくあるのは、曜日で付けられた名前です。日曜日のニマ、月曜日のダワ、火曜日のミンマー、水曜日のラクパ、木曜日のプブ、金曜日のパサン、土曜日のペンバとなります。

　チベット人の名前は、チベット語でも、漢字でも両方とも表記ですが、私の感じでは、四文字が一番多いようです。それから、二文字と三文字もあります。苗字がないので、家族でも、名前だけでは、どこの誰かは判断できません。

　ちなみに、私たちがチベットにいたときにも、友達からチベットの名前をつけてもらいました。私の名前は「ヤンゾン」、万事めでたいという意味です。チベット族の友人が気持ちをを込めて付けてくれた名前だと思いますね。とても感謝しています。