
今週の「中国の旅」の番組では、シャングリラとシャングリラの旅の情報についてお話しました。
阿杜さんは30代の男性で、シャングリラでバーを経営しています。実は、阿杜さんはシャングリラで生まれ育ったわけではありません。旅行をきっかけにシャングリラのことが好きになり、定住してしまったのです。さらにシャングリラで結婚して、お子さんもいるそうです。
この阿杜さんのバーの名前は「阿納工房」と言います。「阿納」とは、チベット語で「お酒」の意味です。実は、阿杜さんが借りている家は、昔お酒を作る工房だったそうです。それで、「阿納工房」という名前をつけたのだそうです。
観光地として注目を集めるシャングリラには、このほかにも魅力的なレストランやホテルがたくさん集まっています。続いてご紹介するのは、「老客桟」という民宿です。この民宿には名物オーナーがいます。地元・シャングリラ出身、チベット族のヤンチェンさんという女性です。

ヤンチェンさんは北京の学校に進学後、一度は上海で就職しましたが、その後シャングリラに戻ってこの民宿を経営し始めました。
300年前の古い建物を改築した民宿ですが、10数間ある部屋は清潔で、いい雰囲気です。
阿杜さんのバーとヤンチェンさんの民宿ですが、いずれも「独克宗」という町にあります。ここは、シャングリラで最も古い町で、1000年余りの歴史を持っているそうです。
石づくりのチベット式住居が通り沿いに建ち並び、とても風情があります。ちなみにチベットの建物ですが、「赤い屋根」に「白い壁」というのが特徴です。夜にもなると、この白い壁が幻想的に浮かび上がって、とてもロマンチックです。ですから、「独克宗」は別名「白い石の町」とも呼ばれているそうです。
シャングリラの夜。人々は町の中心部にある広場に集い、夜が更けるまで歌や踊りを楽しみます。その明るい歌声は、いつまでも聞いていたいような不思議な魅力があります。みなさんも機会があれば、ぜひシャングリラを訪れてみてはいかがでしょうか。
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