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チベットの夏の風物詩、ショトゥン祭
   2007-10-22 16:55:07    cri


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 今週の番組では、夏のチベットを飾る一大風物詩、ショトゥン祭について簡単に紹介しました。

 チベット語で、ショは「ヨーグルト」、「トゥン」は、宴会を意味します。ショトゥン祭とは、つまり、ヨーグルト祭、ヨーグルトを食べる祭りというのが本来の意味です。

 17世紀以前のショトゥン祭は宗教儀礼でした。僧侶達には戒律に従って、夏の間の一定の期間、寺の境内に閉じこもるヤルネという修業がありました。修行が終わり、ヤルネが解禁されるのを祝って、村人達はヨーグルトを用意して僧侶達に施しました。これがショトゥン祭の起源です。11世紀のころ、ラサのデプン寺で行われていたので、デプン・ショトゥンとも呼ばれていました。17世紀半ば、チベットを再統一したダライ・ラマ5世は、ショトゥン祭をデプン寺からポタラ宮に移し、チベットオペラの上演も始めました。

    

 ショトゥン祭は、毎年、チベットの暦で行われ、チベット暦の七月一日から五日までです。今年は、8月12日の開幕でしたが、残念なことに、私がラサに着いたのは13日だったので、その開幕式の盛大な様子を見逃してしまったんです。

 開幕式の日に、ラサのデプン寺で、タンカという大きなチベット仏画の開帳式がありました。毎年の開幕式に行われるものですが、丘の斜面を覆うほどの大きなタンカが、太陽に向かって徐々に開けられる瞬間は、非常に感動的なものだそうです。それはまた、ショトゥン祭のクライマックスであり、チベットの人々の信仰心に触れる絶好のチャンスです。

    

 18世紀の初め、ダライ・ラマの夏の離宮であるノルブリンカが完成しました。ショトゥン祭の行事はポタラ宮からノルブリンカへ移されました。ノルブリンカで、チベットオペラが上演され、庶民も一緒に観劇することができるようになりました。私もノルブリンカでオペラを見ました。結構賑やかな感じです。科白と歌が交互に行われています。

 その振り付けは、非常に地域的な色合いが強いものです。激しく踊ったり、動作をしたりしながら歌います。また、青い色など、色鮮やかなお面をかぶる役者もいましたね。この劇の女性の主役、バサンさんの話です。

 「15歳のときから、チベットオペラを演じるようになりました。今年47歳です。田舎ですから、野良仕事のない時に、下稽古し、主に、ショトゥン祭や秋の豊作を祝う祭りに出演します。今日の劇はスゥーグニム、つまり仙女の話です。私はこの劇で仙女を演じました。」

 チベットオペラも、ほかの伝統芸能と同じように土のなかから生まれ育ったものなんですね。

      

 ノルブリンカは今は、公園となっています。このチベットオペラはダライラマが観劇したやぐらの前で露天で行われました。大勢の人達が観劇していましたが、お年寄り以外は、歌の意味は全然分からないそうです。

 チベットオペラには他にもいろいろな題材があります。例えば、唐の太宗の娘である文成皇女の、チベットの統治者、ソンツェン・カンポ王との結婚に関する話とか、きれいな農家の娘が現地の権力者に気に入られて、無理やり嫁にされ、亡くなった悲劇などの話があります。

 チベットオペラとデプン寺での大きな仏画の開帳式が、チベットの夏の一大行事、ショトゥン祭の中心的な内容です。ノルブリンカでは、テントを張って、現地の人々が「リンカを楽しむ」と言いますが、つまり、ピクニックを楽しむ人達で賑わいます。その中で、ヨーグルトを手に持って売る人の姿がよく見かけます。ショトゥン祭は、ヨーグルトのさわやかさとともに、チベットのすがすがしい夏を楽しむイベントになっているようですね。

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