新疆は中国の西北部にあります。かつてシルクロードが通り、今も多くの民族が暮らすところです。古くから、ここは中国と中央アジア、西アジア、ヨーロッパを結ぶ交通の要衝でした。新疆ウィグル自治区の豊かな自然に恵まれ、昔からたくさんの芸術家が生まれました。
今年60才の申西嵐さんは新疆書画界を代表する芸術家で、彼は「新疆の広大な草原と砂漠が私の芸術創作に多くのインスピレーションを与え、ここのすべてが書画のいい素材だ」と語っています。申西嵐さんは幼いから父親について書画を習い始めました。1970年代から、申西嵐さんはあちこちの名山や大河などの自然に接すると共に有名な書画家を訪れ、書画展示会を見学し始めました。
1978年、中国書画界の名家・李苦禅氏との出会いは申西嵐さんにとって生涯忘れられない思い出となりました。李苦禅氏の心のこもった指導によって、申西嵐さんの創作レベルは大きくアップしました。
1979年、申西嵐さんの作品の「書画抜粋展」がウルムチで開かれ、その後の1985年、シンガポールで開かれた「書画展示会」も大きな成功を収めました。申西嵐さんはシンガポール書画界の専門家から「中国西部の書画の天才であり、その作品には抵抗できない魅力に溢れている」と賞賛されました。
その後、書画の創作に集中するため、申西嵐さんはウルムチ書画院副院長の仕事を辞めました。北京放送のインタビューに答えた申さんは「副院長を辞めるのはより多くの力を創作に集中させるためだ。私の作品は心を直接に表現するもので、余計な邪魔を入れたくない」と述べました。
申さんは数十年にわたって多くの素晴らしい書画作品を創作しました。自分の作品と収蔵品を展示するため、申西嵐さんはウルムチで書画作品室を設立しました。この書画作品室を通じて、多くの書画界の友たちを創りました。作品室で申さんと知り合いになった趙小平さんは「申西嵐さんの作品にはその豊かな心と自由奔放な芸術風格がよく表現されています。こんなに素晴らしい作品を見て、本当にいい気持ちになります」と話しました。
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