新疆は中国の西北部にあります。かつてシルクロードが通り、今も多くの民族が暮らすところです。古くから、ここは中国と中央アジア、西アジア、ヨーロッパを結ぶ交通の要衝でした。毎週この時間はクイズを交えながら、今日の新疆の様子をご紹介します。番組の始めと終わりに、クイズを発表しますので、よくお聴きください。
新疆のバインゴルン自治州には5万人余りのモンゴル族の人々が暮らしています。その祖先はロシアのボルガ川流域から移住してきたと言われています。サウルドンはモンゴル族の独特な民族舞踊として、今年、新疆の無形文化遺産に登録されました。
サウルドンはモンゴル族の音楽と舞踊を融合した芸術で、その舞踊は草原を疾走する馬の姿や、空を飛ぶ雄雄しい鷹の様子それに女性が髪をお下げに結う身振りなどを真似て踊ることを中心としています。
サウルドンは新疆の何という民族の民族舞踊ですか。
オリムジャプさんはバインゴルンモンゴル自治州歌舞団のメンバーで、モンゴル族の踊り手として自分たちの民族舞踊に深い愛着を感じています。「民族によってその文化も異なっています。モンゴル族の生活の舞台は草原です。その音楽を聴いていると、緑の大草原や白い羊の群れ、それに颯爽と馬に乗るモンゴル族の牧畜民などが脳裏に浮かんできますね。踊りは私にとって言葉です。いろいろな場面を踊りでうまく表現することは私の大事な勤めです」
ここ数年、サウルドンの多くの優秀作品が全国規模の舞踊コンクールで受賞しました。バインゴルンモンゴル自治州舞踊団のガンジャプ団長は「わが舞踊団は1983年からモンゴル族の伝統舞踊・サウルドンを収集し、整理し始めました。1999年からサウルドンの11のシリーズの民族舞踊を正式に公演するようになりました。私たちはサウルドンの創作を更に充実させ、毎年、牧畜民が住む地区に深く入り込み、民族舞踊の素材を収集しています。これからも更に素晴らしい作品を創作し、より多くの観客にサウルドンを楽しんでもらいたいと思います」
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