内蒙古自治区の東部にある阿爾山市の西側はモンゴルと接しています。この都市には温泉、山、森林、雪の景観など観光地が多いため、地元では「阿爾山に来なければ、興安嶺に来たとはいえない」といういい方があります。
阿爾山は海抜の高い地区にありますから、夏も暖かいというよりちょっと涼しいです。冬は長くてとても寒いです。毎年の9月から次の年の5月までは冬です。放送局の記者たちが取材したのは先月のことですが、その時の平均気温はわずか15度だったそうです。
太陽の光を浴びた阿爾山は空気がすごく美味しいそうです。人口は8000人しかいません。この街には南北に跨っている大通りがあって、両側にはヨーロッパ風の建物がたくさんあります。赤い屋根と白い壁が周りの緑とよくあっていて、自然環境に恵まれているところです。
山の字が使われますが、阿爾山は山ではありません。実は阿爾山とは蒙古語で「熱い神聖な水」の意味です。阿爾山にはたくさんの温泉があります。「温泉につからないと、阿爾山に来たとはいえない」と地元の人々にいわれています。
阿爾山はまた天池という場所が有名です。天池とは火山の噴火口にできた湖です。伝説では、阿爾山の天池は仙女たちが水浴をするところだそうです。面積は13.5ヘクタールで、新疆ウィグル自治区の天池と吉林省の長白山の天池に次いで中国の火山の湖で第3位の大きさです。阿爾山の天池がある山の頂上までは、400段の階段を登らないと着きません。途中の景色はとても美しいです。
夏でも涼しいから、蚊はいません。蚊取り線香など一切いりません。冬の阿爾山もとても美しいそうです。阿爾山は冬のスキーにも適しています。2006年トリノオリンピックの男子フリースタイルスキーでチャンピオンに輝いた韓曉鵬選手と女子で2位を獲得した李(女尼)娜選手などが4年間続けてここで訓練を受けたそうです。
阿爾山は温泉を始め、自然景観が豊かで、冬はスキーと、夏も冬も1年中楽しめる場所と言えそうなところでしょう。
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