先日、内蒙古に出かけた友達からお土産に地元産のチーズをもらいました。あれは朝食の時とか、ピザを作る時使うチーズとちょっと違います。一口ぐらいの大きさで切ったもので、パンにつけたりせず、キャンディーみたいに食べるものです。デパートの食品コーナーによく並んでいますが、濃い味、さっぱりした食感、フルーツ味などいろんな種類があります。チーズですが、実は内蒙古ではミルク豆腐とも呼ばれています。チーズと呼ばれていても、日本の皆さんが食べているチーズとはだいぶ違いますよ。普段私たちがよく食べているチーズは、ミルクを発酵させて作ったものでしょう。内蒙古のチーズはミルクを乾燥させて、残ったものです。
実はこのチーズは昔、蒙古族が戦争のとき、よく食べていたものなんです。一口だけの大きさなのに、この民族の人々の命を守ったらしいです。今では、このチーズは今風の味に改善されて、スーパーなどで売っています。
内蒙古自治区は中国の5つの自治区の一つです。内蒙古自治区には蒙古族、漢民族、回族、満族など49の民族が住んでいます。その中で、蒙古族は400万人余りいます。もし、蒙古族の生活を知ろうと思ったら、草原に行くのが一番です。シリンゴル大草原、ホロンボイル草原、ホルチン草原などがとても有名です。
牧畜民の人たちはとても客好きだそうです。牧畜民の家を訪問すると、奥さんがすぐミルクティーを入れたり、羊の肉を煮たりして、お客さんをもてなします。食事の時、蒙古族の人はミルクのお酒を入れた銀で作った茶碗を持って、歌を歌いながら、お客さんに捧げます。そのミルクのお酒は馬乳酒で、ほとんど自家製だそうです。
白い羊の群れ、黄色い牛の群れ、金色の駱駝の群れや白いパオなどが広い草原に点在しているのは内蒙古を代表する風景です。
北京から車で3時間走ると有名なシリンゴル大草原に着きます。そこが北京に一番近い草原です。数百年前、あの草原は皇室専用の馬の飼育場、馬場でした。また、良質な馬のほかに、皇室のために牛肉と羊の肉を出すところでもありました。
今年の夏、内蒙古自治区は自治区成立60周年の祭典を行っています。自治区各地では70余りのイベントがおこなわれます。今年の夏休み、もし内蒙古旅行をしようという方はぜひご期待ください。
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