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中国東北部の主要な町
   2007-07-23 11:27:57    cri

 今週の番組では、傅穎さんに中国東北部吉林省の長白山の旅を紹介してもらいました。長白山については、「名所旧跡」のページをご参考ください。「今週の番組」のページでは、東北部の主な都市とその見所についての話をしたいと思います。

 まず、東北部が指す範囲をはっきりさせなければならないと思いますね。手元に中国の地図をお持ちの方は開いてみてください。皆さんがごらんのとおり、中国は全体的に雄鶏の形をしていますよね。一番北のほう、ちょうど雄鶏の頭に当たる部分が、中国の東北部と言われる地域です。ロシアや朝鮮と接しています。北から南の順に、黒龍江省、吉林省、遼寧省となります。

 この地域は、中国最後の封建王朝、清が最初に支配していたところです。また、かつて日本の支配下にあった傀儡政権、いわゆる「満州国」の領域でもあります。

 そのため、東北には、清の時代の遺物や、「満州国」時代の建物などが、数多く点在しています。

 この地域は温帯から寒帯に移行する地域で、夏は暑いですが、冬は非常に冷え込みます。ですから、中国東北地方を観光したいなら、冬以外の季節に行ったほうがいいんじゃないかと思います。もちろん、厳寒の気候に慣れている人や、雪国を楽しみたいなんて思う人なら別ですけどね。。。

 それでは、東北部の大都市にある見所をざっと調べてみましょう。北から南へ行きますと…

 まずは、黒龍江省の省都、ハルビンです。ハルビンには、松花江という川が市街地の北を流れています。冬は長く雪に覆われているため、「氷の都」と言われています。中国の歴史では、モンゴル民族が支配した金の時代と、満族が支配した清の時代の発祥地です。

 その主な見所を並べてみますと、まずは中央大街という大通りが必見です。この道は1924年にロシア人によって作られた石畳が特徴です。両側にはヨーロッパ風の建物がぎっしり軒を並べています。その道を歩くと、なんだか自分がヨーロッパの町を散歩しているかのような錯覚に襲われてしまいます。

 それから、松花江の川岸にある太陽島公園は散策にはいい場所です。そして、歴史の重みを感じさせるところなんですが、旧日本関東軍731部隊の罪悪行為を展示している「731部隊罪証陳列館」などもお勧めです。

 さて、ハルビンから南にある吉林省に入りますと、今度は、吉林省の省都、長春です。長春は、第一自動車製造会社を初めとする自動車生産や中国最古の映画制作所があったほど映画制作で有名です。

 吉林省を離れ、南にある遼寧省に入ります。遼寧省では、二つの都市をお勧めします。まず、その省都である瀋陽です。瀋陽は中国の重要な重工業都市の一つです。また、1931年、日本でいう「満州事変」、中国の歴史で「柳条湖事変」が発生した地でもあります。その主な見所としては、1636年完成された瀋陽の故宮や、柳条湖事変や抗日戦争に関する展示を行う九一八歴史博物館などが人気です。

 そして、瀋陽のほか、遼東半島の最南端にある海沿いの町、大連もきれいなところです。大連には、ヨーロッパ風の雰囲気があると同時に、日本の建築物も多く残っており、更に、モダンな高層ビルが林立する美しい街です。いろんな文化のDNAがうまく溶け込んでいるような感じで最高です。

 第二次世界大戦中、中国の東北はまさにその苦難のドン底に陥りました。いつもいつも思い出したい歴史ではありませんが、こんな歴史の重みと近代的な息吹を、共に感じさせてくれる魅力的な地です。あなたは見に行きたくありませんか。

今週の番組
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