今週の番組では、中国西南部に位置する直轄市、重慶を紹介しました。ここでは、重慶市に関する情報を簡単にご紹介します。
さて、夏の暑さを表わすのに「火鉢」という言葉があります。中国の「三大火鉢」と言いますと、南京、武漢、それに重慶の三つの都市のことです。夏になると、蒸し暑くて、気温が40度以上になることもよくあります。
重慶は気温だけでなく湿度も高いです。内陸部の盆地で、熱気も湿気もたまりやすいということなのでしょうか。
重慶は、人口が約3100万人。平均海抜は240mで、長江と嘉陵江に囲まれた丘陵地にある町です。坂が多いから「山城」とも呼ばれたり、また、霧が多いので「霧の町」とも呼ばれます。重慶の市内観光といえば、まず、夜景がきれいです。それから、温泉も有名です。
食べ物のほうはあの重慶火鍋が有名ですね。重慶はマーラー火鍋の本家です。重慶市内では町中に火鍋の店がズラリと並び、火鍋を食べないと、重慶に行ったとは言えませんよ。
冬場は火鍋を食べる機会が良くありますが、重慶火鍋は、鍋のお湯自体が赤黒いですよ。唐辛子が沢山入っていて、山椒もたくさん入っていて、舌が痺れる感じの辛さがあります。あれには、それこそ痺れるような快感がありますよ。重慶の人なら、子供からお年寄りまで、みんな平気で美味しく、そして毎日辛い料理を食べています。
なぜ辛い料理を食べるのかといいますと、これはたぶん現地の気候とかかわりがあると思います。重慶が蒸し暑いところで、唐辛子や山椒などは暑気を払う効果がありますので、ピリ辛料理を食べれば、暑さでげんなりした気分が吹き飛ばされるということでしょう。
このため、激辛料理で夏バテを防ぐのは良さそうですね。あなたも積極的にチャレンジしてみてはどうでしょうか。
重慶のお店は、お客さんによって様々なレベルの辛さの料理を提供できます。重慶のある火鍋店のオーナー、魏大元さんの話です。
「激辛を食べたければ、激辛を用意します。普通の辛さでよければ、普通の辛さの料理を提供します。また、辛いものは無理だったら、辛くないように調理して差し上げます。」
好みに合わせて、美味しく食べられる重慶火鍋ということですね。
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