今週の番組では、神秘的な町、ラサの八角街を取上げて紹介しました。
青海チベット鉄道は、標高3500~5000メートルに達するチベット高原を走る訳で、ラサの標高も3600メートルぐらいですから、チベット観光を決めれば、少々注意が必要ですね。
まずは、高山病対策です。でも、高山病のかかりやすさは、かなり個人差がありますから、ある意味で、実際に行ってみないとわからないものです。飛行機でいきなりラサに飛ぶよりも、鉄道で徐々に体を慣らしながら行くほうが良いといわれます。それから、心臓や肺に疾患がある人は特に注意が必要だということです。また、風邪を引くと、肺炎になる恐れがありますので、現地で風邪をひいたら、できるだけ疲れないように、ゆっくりと行動すると良いということです。
ラサのほとんどのホテルの部屋には、酸素ボンベが用意してありますので、息が苦しくなったら、利用すれば楽になります。多少つらさを感じる旅なのかもしれませんけど、天空の町で楽しめる旅の醍醐味を考えると、そんなに辛く感じなくなるでしょう。
チベットでは、澄み渡った晴天が多いです。しかも、海抜4000メートルぐらいの高原ですから、くれぐれも紫外線対策をとらなければなりません。
ところで、ポタラ宮を含め、チベットの建物は白が基調となっています。それが空のブルーとあいまって、強いコントラストとなり、非常に魅力的なものです。
ラサの見所は、まずは、ポタラ宮ですね。ポタラ宮のポタラとは観音菩薩が住む場所という意味です。7世紀のソンツェンカンポ王の時代に建造が始まり、その後何度も増築が重ねられて現在の形になっています。これは非常に巨大な建物で、内部には1000以上の部屋があります。ポタラ宮は現在、チベットのシンボルとなっています。
世界遺産のポタラ宮や大昭寺、それからほかにもたくさんのお寺があるんです。ラサ市の市街地を少し離れると、近郊にも多くの有名な寺院が点在しています。デプン寺、セラ寺、ガンデン寺、タシルンポ寺、タクラ・ルプク寺などなど、厳選しないとなかなか簡単には回れないですよ。
チベット自治区の面積は123万平方キロで、中国全土の八分の一の広さだということです。できればゆっくり滞在して、チベットの風土や人情を楽しみたいです。チベットには、そのような長期滞在者が非常に多いんですよ。とにかく誰にも何にも縛られたくなく、自由な時間を過ごしたいという若者が集まっています。そのうちには、仕事をやめてしまった人、恋人と別れて人生をリセットしようとする人、本当の幸せを見つけたいという人、などなど。ある意味、チベットは人々の精神を癒すオアシスともなっているようです。
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