千島湖は中国東南部で最も広いダム湖で、その面積は同じ浙江省(せっこうしょう)にある杭州の西湖の108倍にも及ぶ573平方キロです。美しい水と山、それに深みのある文化などで知られている千島湖は国の重点観光地とされ、280近くの観光スポットを誇りとしています。
千島湖の貯水量は178億立方メートルで、杭州の西湖の3000倍以上にも達することから、現代詩人の故・郭沫若氏から「西子三千個(西子は西湖の愛称で、三千個の西湖という意味)」という美称を与えられたのです。千島湖は見渡すかぎり植物がいっぱいで、山も水も緑色に満ちているので、「緑の千島湖」とも呼ばれています。
千島湖は中央、南東、北西、南西と北東という五つの水域に分かれています。
中央水域は広い水面と数え切れない程多くの島々が特徴です。南東水域はかつて魚と米の産地として有名でしたが、今日はおいしい果物が獲れるほか、至る所にある洞窟群と奇岩で知られています。安徽省と隣接している北西水域は、安徽省の名山である黄山まで通じ、水面が狭くて両岸に奇妙な峰々が連綿と続いています。南西水域は水と一体になった島々が繋がっているのが特色です。北東水域になると、緑いっぱいの植物に覆われた山々が水よりいっそう美しく見え、山では珍しい野生動物がよく見つかります。鍾乳洞を見学したい人には、典型的なカルスト地形となっている東岸の賦渓石林がお勧めです。
千島湖は中国で面積が一番大きい国立森林公園で、その面積は142.5万ヘクタールに達します。その森林カバー率、動植物資源の豊かさと水のきれいさ、それに観光資源の開発と管理のレベルは中国の四百余りの国立森林公園の中でトップとなっています。
千島湖は水質が良くて、淡水魚の養殖に適します。水産養殖管理部門の調査によると、千島湖の中には80種類以上の淡水魚が生息しています。植物が茂る山々に囲まれた千島湖には、大量の花粉が落ちており、これらの花粉は高級な天然の餌となっています。漁船に乗って大漁を体験したり、捕れた魚をその場で焼いて食べたりしたら、一生忘れられない思い出になるに違いないでしょう。
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