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洛陽の遺跡(6)三国志の舞台、漢魏洛陽城
   2006-10-23 10:45:23    cri

1 宮城(北魏期)  2 金墉城  3 永寧寺  4 霊台  5 明堂  6 太学  7 白馬寺  8 張分溝

 漢魏洛陽城は洛陽市の東約15km、観光地で有名な白馬寺の東約1kmに位置する。この古代都市は、後漢、三国魏、晋、北魏王朝の都として400年間東アジアの中心であった。三国志の英雄、曹操、袁紹、孫堅(孫権の父)、董卓、呂布、関羽などが活躍した都はまさしくここである。倭の女王卑弥呼ともこの都市は結びついている。白馬寺からちょっと東に足を伸ばせば2000年ほど前の空間に足を踏み入れることができる。

東城壁から北城壁にかけての湾曲部

 現在、内城の東面、西面、北面三面の城壁は良好な状態で残存している。東城壁の残長は3895m、幅は約14m、三門を開き中央で若干屈折している。東城壁の保存状態はよく、工事の痕跡が確認できる夾根眼(きょうこんがん、版築工事の際使用する丸木の痕跡。工事終了後も丸木は城壁から抜かない。木は朽ちて穴が目のようにみえる。)と版築の層(一層は8ー10cm)が鮮明に見てとれる。西城壁の残長は4290m、幅は約20m、国道より北側の城壁上は村道となっている。西城壁には五門を開き、南端より二つ目の門址、漢の雍門(ようもん)の直上を国道が通過している。北城壁の残長は3700m、幅は25ー30m、東西両端湾曲部の残在状況は非常によく10m余に達するところもある。二門を開き大きく屈折する。南城壁の直上は現在洛河が流れており、遺構の確認はできない。洛河の北岸では北魏時代の大型鬼瓦などが出土しており、南城壁の近くまで大型宮殿が展開していたことが想起される。

東城壁 夾根眼と版築

北城壁東側湾曲部

 内城の西北部には金墉城(きんようじょう)が残存している。金墉城は南北1048m、東西250m、三城から成る。近年の調査では、その最南端が魏の明帝(めいてい)期に築かれ、晋代八王(はちおう)の乱の舞台となった所謂金墉城であり、その北方にある二つの城址が十六国時代に築かれた洛陽小城と阿斗城(あとうじょう)であるとされる。特に北端城址西北部の保存状態はよく、馬面(ばめん、城壁の外側に張り出した防衛施設)の構造も明瞭に確認できる。

          

                          北魏宮殿址(廃屋下)

 内城の中央北寄りにある廃屋のところは、周囲数百メートルの範囲で周辺の地面より高くなっている。ここが北魏宮殿区である。ボーリング調査では宮殿址は南北1400m、東西660mとなっている。近年、宮殿区の南端では北魏の宮城の南門である閶闔門(しょうこうもん)が発掘されている。このあたりはまた後漢(北宮)、三国の宮殿遺址でもあろう。城内ではこの他に、わが国古代寺院のプランを考える上で非常に重要な北魏永寧寺の発掘と復元が日本の奈良国立文化財研究所と共同で進められている。洛河の南は内城の外側になるが、そこには太学(たいがく)・霊台(れいだい)・明堂(めいどう)・ヘキ雍(へきよう)遺址が確認されている。太学は国立大学である。洛河堤防沿いにあり、ここでは後漢の熹平石経(きへいせっけい)と魏の三体石経(さんたいせっけい)が出土している。霊台は太学の西側にあり、南北41m、東西31m、高さ8mの基壇が残存している。霊台は天文気象の観測台であり、後漢の初期に建てられ、魏晋に至るまで250余年に亘って活用されたといわれる。明堂は霊台とともに建築されたものである。その遺址は太学と霊台の中央に位置し、南北400m、東西386m、中心には基壇が残存している。なお、西晋のヘキ雍碑(へきようひ)は大郊(だいこう)村の集落内に建っている。文革中にその紛失を恐れた村民が村の中に移設した。城外では、この他、西北にある北魏の大市(だいし、市場)と西南にある後漢の刑徒墓(けいとぼ)が発掘されている。

    

     西城壁 全景                 金墉城 馬面               霊台遺址

 外郭城については断片的ではあるが、西は白馬寺の西側、北はボウ山上、東は大石橋村の東側を巡ることが調査確認されている。そのさらに外側、都城北側のボウ山丘陵、伊河南岸丘陵には後漢の皇帝陵が聳え、都城東北の首陽山(しゅようざん)には魏晋の皇帝陵が、都城西北のボウ山丘陵には北魏の皇帝陵が配されている。

北魏園闔門遺址

 漢魏洛陽城は広大な規模の遺跡であり、時代も長期に及ぶことから調査は困難を極めているが、現地考古隊の絶えまぬ努力によりその全貌は少しずつではあるが明らかにされてきている。

(中国洛陽外国語学院 特聘教授 塩沢 博仁・考古学)

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