烏鎮は浙江省桐郷市の北部にあり、市内から17キロ離れる場所にあります。京杭大運河は町を廻って流れていきます。烏鎮の西に湖州市を臨み、北は江蘇省の呉江県と境をともにし、北東は嘉興市秀州区と接しています。町内をクリークが縦横に走リ、水路が網のようになっています。千年以来、民居が川に臨んで築かれ、市が橋に従って設けられていました。一千メートル余のある古い岸辺や水閣、そして水郷のゆったりとした趣きは典型的な江南の風情をなしています。
烏鎮はかつて二省(浙江、江蘇)、三府(嘉興、湖州、蘇州)、七県(桐郷、石門、秀水、烏程、帰安、呉興、震沢)が入り乱れた土地でした。
烏鎮は水郷の古都、市街には修身観、昭明太子が勉学した場所、唐代の古い銀杏、転船湾、双橋などの見どころがあり、西の柵老街は、中国で最も完全な明、清時代の建築物群を保存している地域です。烏鎮はさらに、中国現代文学の巨匠である茅盾の故郷でもあります。ここの茅盾の古居は、茅盾の出生地です。旧居の東側にある立志書院は、茅盾が幼いころに勉学に励んだ場所であり、現在は茅盾記念館として公開されています。
鳥鎮は音から賑やかな町で、民俗が素朴です。桐郷市の拳船・花鼓戯・影絵芝居・縁日の市など独特な民俗風情はこの町の濃厚な水郷の心持ちを表わしています。船からこの町をのんびリ眺めたり、路地を一人でぶらぶらしたりすると、のどかな江南水郷の美しさをつくづくと感じられます。
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