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無料開放された北京の紫竹院公園
   2006-07-13 11:19:54    cri

混み合う東門入り口

都会のオアシス

 北京市政府は7月1日から、紫竹院公園など12カ所の公園と西周燕都遺址博物館など6カ所の博物館を、市民や観光客に無料開放しました。北京市は、故宮や頤和園など世界遺産に登録されている施設を除いて、段階的に無料開放を行うことにしており、今回の措置もその一環です。

 これまでの入園料や参観料は、紫竹院公園が2元、西周燕都遺址博物館が10元などと決して高くはありませんが、人民元で給料を受け取り、タクシーは出来るだけ使わずにバスや地下鉄を利用している身からすると、こういった動きは大歓迎です。

 無料開放されてから初めての日曜日の7月2日、北京西北部の北京動物園に近い紫竹院公園を訪れてみました。ここは、紫竹(シチク)や斑竹(ハンチク)など60種類以上70万株もの様々な竹が植えられている事で有名な公園です。

蓮の花と手漕ぎの遊覧船

釣竿持参だと5元で楽しめる

 この日訪れた市民の中には、無料開放の事を知らずに入場券を買い求めようとする人もいましたが、「無料になりましたよ!」という係員の人の言葉に、思わず笑顔がこぼれていました。この日は最高気温が30度を超える暑さでしたが、これまでの日曜日より人出はかなり多いと係員の人は話していました。

 紫竹院公園は、竹林や湖といった自然環境の良さだけではなく、蓮の花の間をひと巡りする手漕ぎの遊覧船や、子供のための遊技施設がある遊園地、それに50センチほどはある鯉や草魚などを釣ることが出来る釣堀など娯楽施設も整っており、家族連れや若いカップルなどが休日の一日を公園の中で十分に楽しむ事が出来ます。

 また中国の公園でよく見かける社交ダンスや太極拳などを楽しむお年寄りの姿も見られました。ただしグループでいつも公園を利用するお年よりの人達は、「年票」という年間通して利用できる入場券(頤和園や天壇公園など他の公園も利用できる共通券になっている)を、わずか50元という安さで購入している人が多いということで、無料開放の恩恵を直接受ける人は少ないようです。

社交ダンスの集い

有料区域の入場券販売

 紫竹院公園には、竹に興味のある人は是非訪れたい「筠石苑」という場所があります。そこは「園中園」、つまり公園の中の公園と言われている所で、その中に入るためには、従来通り一人1元の入場料が必要になります。この中でマージャンをしているグループを見かけました。すぐ傍にある売店の人の話によると、この人たちは毎日の様にここに来てマージャンをしているが、昼間は有料のこの場所も、早朝の6時から8時まで、夕方の5時から9時までは無料で入場する事ができるので、お年寄りの人たちは、まだ入場料が必要ではない早朝にやってきて、一日卓を囲んで楽しんでいるということです。

70万株の竹林

早朝に無料で入場

 遊覧船に乗ったり、釣りをしたり、遊園地で遊ぶには勿論費用が掛かります。ちなみに遊園地では、メリーゴーランド(豪華転馬)は、2分間で5元、狭い場所でぶつかり合うゴーカート(碰碰車)は3分間で10元です。

 ここで面白いのは、中国では大人と子供を区別したり、遊技によって制限を加えたりするのに、年齢ではなく身長を基準にしている場合が多い事です。例えばメリ?ゴーランドの場合は、身長が1メートル以下の子供は親も一緒に乗る必要があるという決まりになっていました。また手漕ぎの遊覧船は、身長が1メートル以下の子供は無料、さらに1元の入場料を取られる公園の中の有料区域も、1メートル20センチ以下の子供は無料だという事です。背の低い子供の方が得をするようになっています。

メリーゴーランド(豪華転馬)

休憩所でひと休み

 暑い中、半日に渡って公園の中を取材しましたが、休日を公園でゆったりと、しかもさまざまな形で過ごす中国の人たちの姿をカメラに収めることができました。私も今度は取材ではなく、本でも持って行って一日のんびりと公園で過ごすのもいいなと思った次第です。 (撮影・文:中村 治)

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