長城のふもとに誕生した話題のリゾート「コミューン・バイ・ザ・グレートウオール」
北京市内から、北西へ車でおよそ1時間。北京を代表する観光地のひとつ・八達嶺長城。
この長城のふもとに、いま話題の隠れ家リゾートがあります。その名も「コミューン・バイ・ザ・グレートウオール(長城脚下的公社)」。2002年10月オープン以来、国内外から注目を集めて続けています。
広大な敷地内には、アジアを代表する建築デザイナーたちが手がけたデザインヴィラ12棟が点在しています。中国・日本・香港・韓国・タイ・シンガポール・・・それぞれが、モダンで個性的なデザインです。
もちろん宿泊もできますが、現代建築アートとしても鑑賞性が高いので、見学ツアーが用意されています(要予約・ひとり120元)。そこで、先日の日曜日、私は友人たちとコミューン見学に行ってきました。
八達嶺長城から車でおよそ10分。のどかな農村風景を抜けると、コミューンのゲートが見えてきました。
まず案内されたのは、メイン棟となるクラブハウス。韓国のデザイナー、スン・ヒョサンによる、涼しげなデザインが目をひきます。会議室、プール、ジム、リラクゼーションルームなども完備。2階には大きなテラス席が自慢のレストランもあり、北京料理をベースに、イタリアンやコンチネンタルメニューもアレンジしてくれるとか。
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敷地内のヴィラ その1 |
敷地内のヴィラ その2 |
私たちは受付で手続きを済ませ、さっそく見学に出かけました。ひとり1冊ずつパンフレットをもらったほか、スタッフの方がガイドとして同行してくれました(中国語/英語)。
ヴィラは山の斜面に沿って点在しています。それらを、ひとつひとつ歩いて見てまわります。どれもユニークなデザインで、思わず足を止めて写真をたくさん撮ってしまいました。
宿泊客がいなければ、いくつかのヴィラを内部見学させてもらえます(日によって情況は異なりますが、大体2~5棟)。この日、私たちが中に入れてもらったのは、日本の建築家・隈研吾氏による「竹の家」。
その名のとおり、壁や天井など、室内には竹がふんだんに使われています。ベッドルームはすべて和室で、布団が敷かれています。また、バスタブには御影石が使われ、全体的にオリエンタルな雰囲気です。日本人のみならず、中国人や欧米人のゲストも多いとか。
この「竹の家」のメインルームとなるのが、長城の烽火台が見渡せる茶室。10平方メートルの空間は、天井・壁・床すべてが竹格子。壁は開け放つこともでき、オープンな空間を楽しめます。ところで、吉永小百合さんが出演していた、プラズマテレビのCMを覚えていらっしゃいますか?実は、そのCMは、この茶室で撮影されたものなんです。私達も小百合さんを気取って記念写真。竹のカーテン越しに差し込む日差しは柔らかく、あまりの心地よさに、時間が経つのを忘れてしまいました。
見学ツアーの所要時間は、およそ1時間。長城観光のついでに、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
なお、最近では、ヴィラ1軒貸し切って、結婚式やパーティーなどのイベントを楽しむグループも増えています。敷地内にはスパなども建設中で、多機能なリゾート地として今後も人気を集めそうです。 (撮影・文:末永由希)
コミューン・バイ・ザ・グレートウオール ホームページ(中国語/英語)
http://www.sohochina.com/chinese/product/commune/
<行き方>
八達嶺長城高速道路の「水関長城」出口から看板に沿って進む
<予約・問い合わせ>
電話 010?5869?6668(セールス部内線250)
FAX 010?5869?0525
メール reservation@commune.com.cn
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