先週の続いて、チャイナドレス(シリーズ2)をご紹介いたします。
まず、ドレスの洗濯方法について
シルク・ベルベット生地・薄手シルクの場合はドライクリーニングへ、化学繊維生地の場合もドライクリーニングにされると安心です。クリーニング店に出される場合はお店の人と相談して、受付の人にシミ・汚れの場所、生地の素材等を確認してもらってください。受け取りの際には保管や手入れについてアドバイスいただくといいですね。1セット(ドレスとボレロ)など同じ生地で仕立てしたものは、一緒に出さないと出来あがりの色調が微妙に異なる恐れがあるので、必ず一緒に出してください。そして、シミや汚れは時間が経つほど落ちにくくなるので、応急処置が出来るものは処置を行なった上で、なるべく早くクリーニング店に出してください。高級ドレスをクリーニングする際は、型崩れを防ぐため花ボタンを取りはずしてください。生地によっては多少色落ちするものもございますのでご注意ください。
次はアイロンがけの注意点について
シルクのアイロンがけの場合は、木綿などの当て布をして、温度は120℃前後でかけてください(家庭用アイロンの生地に応じた温度調節機能をお使いください)。アイロンをあてる時は出来るだけ織物のタテ・ヨコ繊維の方向に沿ってかけるようにしてください。ベルベット生地の場合は1日、ハンガーにつるしておくと自然にシワが取れます。薄手シルクのアイロンがけの場合は、アイロンの圧力を強くするとモアレ(木目上の縞模様)現象が発生することがありますのでご注意ください。また、湿った状態で摩擦を与えると毛羽立ちが生じるおそれがありますのでご注意ください。化学繊維の場合は70℃以下の低温で当て布をしてかけてください。
最後はドレスの保存方法について
ドレスをクリーニングした後、湿気の少ない洋服ダンス等でハンガーにかけて防虫剤と共に保管してください。折りたたんで保存する場合は丁寧ににたたんで、襟などの型崩れを防ぐため重ねないようにしてください。クリーング店等から、ビニール袋に入れてたものをそのまま保管すると密閉して空気の流れが悪くなり、ムレやカビを生じたり、残存溶剤の気化ガスのため生地を傷めるおそれがあります。針金ハンガーは型崩れをおこしやすいので固めのハンガーをご使用ください。梅雨明けには梅雨で湿気を吸い込んだドレスを干して、湿気を取り衣類の手入れを行なってください。秋にも同様のお手入れをされるとより確実です。防虫剤の使用にあたっては、2種類以上の防虫剤を用いると、相互に干渉して防虫効果を妨げるだけでなく、シミなどの原因にもなるので、1種類の防虫剤を絶やさず使用することが大切です。
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