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東西文化が出会うマカオ
   2005-11-16 21:45:17    cri

 マカオは中国広東省南部、珠江河口の西南岸に位置し、マカオ半島、タイパ島、コロアネ島より構成されています。総面積は26.8平方キロで、そのうち20平方キロ以上は海を埋め地です。人口は44万1600人です。

 媽閣廟はマカオ半島の西南沿海地区にあり、マカオの現存している最も古いお寺です。ポルトガル人が初めてマカオに着いた時、「ここはどこですか?」と地元の人に聞いたら、地元の人は媽閣廟の名前を聞いたことを思って、「媽閣(マコウ)」と答えたので、この島をマカオと名づけたそうです。ここで祀られている媽祖は「阿媽(アマ)」とも呼ばれ、漁師を守る海の神様です。昔、マカオは小さい漁村で、ここの人が海に頼って生活しています。海に臨んでよく津波や嵐、地震が起こったり、漁師の収穫も余りよくなかったりした時がありますから、村人たちは自分の神様「阿媽」を信じ、祀ってきました。平日でも、人がいっぱいでとてもにぎやかでした。そして、線香の煙は小さな丘を包んでいました。

 媽閣廟は正門から入って、10分間ぐらい一周歩き回れるほど小さいです。媽閣廟は小さい丘にあり、神山第一殿や、正覚禅林、弘仁殿、観音閣などの建築物からなっています。これらの殿には神様の像があります。阿媽の像だけでなく観音や土地を守神様もここで祭られています。殿の中には様々で鮮やかな飾り物があります。中国南方地区の宗教の特徴が十分見られています。

 媽閣廟を見終わってから、市中心にあるセント・ポール大聖堂へ見に行きました。セント・ポール大聖堂は1580年に建てられましたが、不幸なことに1595年と1601年に火事が起きし、さらに1835年の天災によって焼失されました。今、私達はこの教会のファサードから教会の厳粛さと雄大さを想像するしかできません。ファサードにある彫刻や像がイキイキしています。門の下に立って見上がると、門の上にHISつまりイエズス会の標しが刻まれていることが見えます。その上のほうにイエズス会の四人の聖人の像があります。さらに上の方はまたマリアや、イエズの像が立っています。建設当時、東洋一のキリスト教建築だったそうです。

 当時セント・ポール大聖堂は多くの信者があこがれてるところとなっていました。そのうちの一部分の敬虔な信者はここの地下聖堂に埋められていました。ファサードの門から入って地下聖堂が見えます。聖堂中心部にあるのは、セント・ポール大聖堂の創始者であったアレツャソドレ・ブァリニヤーノ神父のお墓だと見られています。北側の壁面に埋め込まれた引出しの形をした棺の中では、敬虔な信者や普通の庶民も3世紀以上もの間、ここに葬られてきました。それから、両側の壁にあるガラス製の遺物箱には、日本やベトナムで殉教した人々の遺骨が納められています。アジアにおけるキリスト教の福音伝道の発祥地として、かなり有名でした。このセント・ポール大聖堂は外来の文化を代表して、世界でも知られていました。

 媽閣廟とセント・ポール大聖堂から見れば、西洋と東洋の文化はマカオで共に存在し、発展していることが分かりました。今回の東アジア大会のバスケットボールの試合が行われた体育館の竣工儀式の時、キリスト教の神父が平安と祝福の祭りを行うと共に、仏壇で仏事も行われたそうです。他のところでは、二つ以上の宗教が共に催しを開催することはめったに見えないですが、ここでは絶対珍しいことではないです。

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