先週の土曜日、私の勤めている北京放送の近くの団地遠洋山水で家を買いました。本当に"猫のひたい"みたい小さな家なのに、50平方メートルあまりで62万元ぐらいかかりました。親戚と友達から精一杯借金した上で、これから20年間、月に3000元ぐらいのローンを銀行に返済しなくてはなりません。計算すると、20年間の利息も含めて、70万元を超える額になります。
契約した時はこんな大きな北京で自分の家を持つようになる感動と、これからの20年間、毎月の給料から銀行に返さなくてはいけない悲しみで胸がいっぱいでした。
私は北国の出身なので、冬の寒さを考えて、家を選ぶ時には、太陽の光が当たるかどうかを非常に重視しました。だから、ずっと南向きの家を買いたかったのですが、南向きの家は実に高くて1平方メートル当り、1万3000元ぐらいはかかりますから諦めました。でも、やっぱり太陽は大事ですから、これよりちょっと安い東向きのを買いました。
でも、契約した後、ちょっと調べて見ると、一番売れ行きがいい家は北向きのものでした。この家は南にはひとつの窓もないから、非常に暗いです。しかし、ほかの家よりはずっと安いです。買った人のほとんどは私のような働き始めたばかりの若者です。この家の一番の魅力は彼らにとっても、きっとその安さでしょう。彼らもきっと明るい家に住みたいだろうと思います。でも、これからは小さな暗い家で過ごさなくてはいけません。
私はこれに非常にショックを受け、友達に言いました。友達は「北京で家を買うなら、太陽などは贅沢だよ。それを考える余地もない。ただ、夜寝るところがあればいいんだ」と答えました。でも、なぜ私達は人間として一生懸命頑張っているのに、人間らしい生活を過ごせないのでしょうか。私たち人間にとって、太陽の光を享受するのは、生まれつきの権利ではないのですか?太陽の光は今の時代いくらかかるのでしょうか?
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