11月7日は24節季の立冬で、暦の上ではこの日から来年の立春まで冬が続きます。中国人は、この日から冬を乗り越えるための準備に入ります。その中には、古くからの健康管理に関することわざや慣わしがたくさんあります。
ことわざには、次ぎのようなものがあります。
1 冬の三ヶ月間は、早寝をし朝寝坊をしてよく日に当たること
2 冬はしょっぱいものを控えめに、苦いものを多めに取ること
3 よく動くと病気にかからず、怠けると薬を一錠多く飲むことになる
4 もち米でお粥を炊き、たまねぎやしょうがを入れ、出来た後お酢を入れて食べると、風邪を引かない、などがあります。
2番目の「冬はしょっぱいものを控えめに、苦いものを多めに取ること」という内容ですが、しょっぱいものを控えるのは、腎臓によく、苦いものを多めに取るのは心臓にいいと言われています。つまり、冬の期間中、腎臓と心臓を大事にすると、元気になるということです。
そして、立冬の日に食べる物に関する習慣は各地によっていろいろです。北の地方では、スタミナ食として餃子を食べ、スーパーでは冷凍餃子がよく売れるようになります。また、南の地方では、鶏やアヒルなどの肉を食べ、台湾では羊やアヒルの肉を食べるそうです。
また、冬の期間中にお勧めとなる食材は、体を暖めるものとしては、羊や犬、アヒル、大根、胡桃、栗、サツマイモなどがあり、いずれもカロリーが高いものです。北京では、この日から、「火鍋を食べよう」とか「しゃぶしゃぶにしょう」とかいう言葉をよく耳にするようになります。水蒸気でレストランの窓ガラスが朦朧とくもる風景もよく見かけます。
これから続く約3ヶ月間の冬季、早寝をし朝寝坊をし、できるだけ日に当たり、カロリーの高いものを適切に取り、元気を蓄えて、新たな春の到来を待ちましょう。
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