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嫦娥プロジェクト・千年の夢
   2006-10-06 13:01:54    cri

     10月6日は、中国の三大伝統的な祭りである(1)中秋祭です。この日の夜中国では、(2)月餅や果物などを食べ、アルコールを飲みながらお月見をするのが、慣わしです。中国伝説の世界では、月には、嫦娥という美しい若妻が、不老長寿の薬を作っているウサギ、桂の木をたたき切る呉剛という若い男性が泊まっています。

 中でも、老若男女に知られている伝説は、嫦娥が月に飛んでいくという意味の(3)「嫦娥奔月」です。嫦娥は、十の太陽のうちの九つを射落とした英雄の妻で、美しくて、貧しい人を助ける優しい心を持った人です。中 秋の夜、主人が神様からもらった(4)不老長寿の薬を、悪人から守るため、やむを得ず飲んでしまい、空に向かって飛ぶようになりました。嫦娥は一人取り残された主人のことが心配で、地球に一番近い(5)月に行くことにしました。このことで、現在も、大きくて寒い月で、嫦娥はさびしい日々を送っています。

 嫦娥が地球にいたときは、貧しい人々を助けるだけでなく、悪人に屈することなく立ち向かったため、昔から中秋節の日には、月餅を食べるほか、線香を立てて、彼女がいつまでも元気でいるよう祈っていました。満月になると、もし月に揺れる影が見えたなら、それは嫦娥の姿だと言われています。その祈りは、漢の時代から始まり、今日まで凡そ2000年続き、月への憧れは途絶えることはありませんでした。

 近代化の進む今日の中国では、人間が月面に着陸するための月面探査計画を立ち上げ、その名前は中国人の心に深く根付いた伝説を生かして、「嫦娥プロジェクト」としました。2003年3月1日にスタートしたこの計画は、月を回る衛星の発射、月面探査機の発射、月面ロポット着陸という三つの段階に分けて行われます。月を回る第一号の衛星は「嫦娥1号」と命名され、2007年に発射する予定です。20年計画のこのプロジェクトが成功すれば、中国人の(6)月面着陸の夢は実現に向かって大きな一歩を踏み出します。月面着陸は、中国人にとって、科学追求だけでなく、千年も続いている夢の実現とでも言えるでしょう。

 中国で月面着陸の研究が進んでいる今日、中秋節への思いは特別なものになっています。

 

エッセイ
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