中国チベット学専門家代表団は22日、ワルシャワでポーランド議会のポーランド・中国議員グループ関係者と会談し、チベットの社会、経済、文化の発展、伝統文化の保護、宗教信仰の自由、環境保全および、3・14暴動の真相について話しました。
中国チベット学専門家代表団の瀋開運団長は会談後の記者会見で、「誤解をなくすため、双方の理解と協力を強化していくべきだ」と述べました。
「ポーランドを含む多くの外国人はチベットに対する理解は少ない。このような説明は必要のあるものだ。チベットに関するデーターを直接に手に入れることは少なく、一方、外国のマスコミから得る情報も正確なものではなかった」
ポーランド・中国議員グループのグジェゴシュ議長は、「政治家ではなくて、チベット学専門家によってチベットの発展状況を知ることができて、うれしく思っている。これは、理解を深め、誤解をなくすことにプラスとなる」と述べています。
「この訪問は非常に意義がある。チベット問題はポーランドだけではなく、その他の国でも、これまで、特に、北京五輪の期間中、マスコミが注目した話題であった。このため、神秘な色彩を帯びチベットの風俗や文化、存在する問題を理解する必要がある。チベット問題は中国の内政であり、対話を通じて解決していくべきだ」
グジェゴジュ議長は三期連続して議員に当選し、かつて、2002年に、ポーランド・中国議員グループのメンバーとして、中国を訪問し、北京や西安、珠海、深セン、広州など東南部の沿海地区を訪れました。それぞれの訪問先で感嘆しました。「想像とまったく違う。中国の飛躍にびっくりした。もし、今後中国を訪問する機会があれば、必ずチベットへ行ってみたい」と語りました。
瀋開運団長は、「今後、双方は観光や環境保全、文化保護などの面での協力を行うことができる」と述べました。
ポーランド側はまた、チベット芸術団の派遣を要請しましたが、瀋開運団長はこれに歓迎の意を示し、次のように述べました。
「われわれはより多くのポーランド人が中国、またチベットを訪れることを歓迎する。『百聞は一見にしかず』という言葉があるように、現地へ行ってみれば、事実により近づくことができるだろう」
この日、代表団の一行は中国大使館で華人、華僑、留学生の代表と座談会を開き、チベット問題についての質問に答えました。チベット自治区社会科学院副研究員のダワジインさんは自らの体験で、この数十年、特に改革解放以来のチベットの変化について説明しました。
「衣食の問題が解決されてから、現在のようなゆとりのある生活をすごせるようになるには長期的な努力が必要だ。特に、中央政府の関心とチベットの人々の努力によって、チベットの社会制度と物質的な生活は飛躍的な発展を遂げた」
23日、代表団はワルシャワ大学の教師や学生、マスコミ界の代表と座談会を開き、チベットの状況を説明することになっています。(翻訳:トウエンカ)
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