チベット自治区を取材した2人のロシア記者は21日、CRI・国際放送局を訪れ、特別番組『ロシア人記者が見たチベット』の収録を行いました。収録の途中、記者たちはネットユーザーの質問に答えながら、チベットでの見聞を語りました。彼らは、チベット問題を公正に、そして客観的に報道するよう呼びかけました。
3・14チベット暴動が起きた後、温家宝首相は、海外の記者を取材に招くと約束しました。その後まもなく、十数人の海外記者がチベットを現地取材するチャンスを得ました。タス通信北京支局のソロイヨフ記者は、その一人です。彼は、次のように語りました。
「記者にとって、これは、ありがたいチャンスだ。この目で暴動事件がもたらした結果を目撃した。ある学校を取材したが、ここの建物が破壊されたのを見て、憤りを感じた。児童に被害を与えるのは、許しがたい行為だ。」
今のチベットで、市民はどんな生活を送っているのでしょうか。一部の西側メディアで報道したように、苦しく、宗教的自由がないのでしょうか。タス通信北京支局のキリロフさんは、チベットで撮影した写真を指しながら、こう語りました。
「チベットの人々は快適な生活を送っているという印象を受けた。チベットでは数多くの写真を撮影したが、後で見たら、写真に写った市民のほとんどが笑顔を見せている。私が見る限り、チベットでは、宗教はすべて自由で、なんの障害もない。」
しかし、一部の西側メディアは、事実を歪曲して、中国政府に悪意のある攻撃を行いました。チベット独立分子が企んだ暴力事件を「平和的な請願行為」に粉飾した行為は、中国国民の不満を引き起こしました。これについて、キリロフさんは、次のように語りました。
「西側の記者の機嫌を損ねたくない。大部分の人が、誠実で公正な報道をしているからだ。しかし、チベットについての報道からすれば、一部メディアは『二重基準』を使っている。たとえば、スペインでの爆弾事件をテロとしたが、チベットで不法分子が部屋を焼き払ったりする行為を、『平和的な請願行為』と報道した」
番組収録の最後に、キリロフさんは、世界各国の記者たちに、公正で客観的な報道をするよう呼びかけました。
「同業者の皆さんにいいたい。自分の目で見たことを客観的に報道して、何らかの『政治ゲーム』に利用されないようにしてほしい。」
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